紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

わたぼうし

2007-10-29 23:29:55 | お買いもの
 先日京都駅の伊勢丹で、富山県/長野県・物産展で買い物をしたことを書いたが、メル友のれんくみさんだけにしか、カミングアウトしていない品物も購入した。つまり、家族には、今のところナイショなのである。

 なんでか、というと、娘・Kちゃんに「またおかーさん、しょーもないもん、買うて来て!」と、叱られちゃいそうだからである。たとえそれが640円でも。

 無駄なものを買わないよう、普段から極力、食料品売り場やドラッグストア以外は徘徊しないようにしている。ふと、目にする「しょーもないもん」の吸引力に容易く引き寄せられる、意志のか弱い女性なのである。目の毒、財布の毒になるものに近づかないにこしたことはない。

 が、物産展の賑わう食料品のブースを一歩離れると、ほんの数歩の距離なのに、しかも同じ「物産展コーナー」なのに、別世界のようなゴーストタウン状態だったりする。

 私が迷い込んだのは、着物が展示され、お蚕さまの繭玉が並ぶ一角だった。着物(今から思えば紬)も繭玉も私を引き寄せる事はなかったが、そこに陳列された不思議なふんわりとした三角帽子が、否応なく私を呼び込んで引き寄せた。それは今まで見た事のない、妙に魅力を放つものだった。

 私を瞠目させた物。そうです、タイトルにした「わたぼうし」! 三角形のふんわりした綿状の白い物体! 思わず触ってしまい、そのあまりのふんわり心地よさに大感激! そこでいままでどこに隠れていたのか、音も無く背後からそのブースの店主が現われた。

 お店の人は、洗顔に使ったり、防虫効果がある、とおっしゃっていたので、とりあえず購入(640円)。もちろんそのまんまの形で、しばらくの間、残しておきたい。

 ところで、綿帽子って、コットンじゃなくて100%シルクだった! ご存知でした? まずそのことにビックリ! 絹糸にならない繭玉を煮て、広げて(この状態がわたぼうし)、紡いで、糸にして、紬にするそうです。あと、高級真綿布団とか、高級半纏とか、座布団とか。綿帽子の中に手を入れてみたら、それはそれはふんわり軽くてあったかいの!!感動ものでした。

 綿帽子でネット検索すると、風邪をひいた時首に巻くといいらしいです。風邪をひいたらやってみよう!!(いや、風邪はひきたくないですが・・・) リウマチや腰痛などの患部に当ててもいいらしいです。

 滋賀県にも近江真綿を作っている所が米原にあり、綿むき体験(繭玉を広げる作業)、膝鰍ッ作り体験をできるそうなので、かなり興味津々・・・→近江真綿

 ということで、現在私の頭の中は、『ちりとてちん』以外にも、真綿、綿帽子のことでいっぱいなのでした。

 *「わたぼうし」です。帽子というだけあり、すっぽり被れるくらいの大きさ。