先日、文珍師匠の落語の噺で、ハイテクニックなお笑いどころを口にした師匠、しばしの間を置いて
「あのー・・・落語では、なぜ面白いか、いちいち説明しませんから。あのー、もし、となりのひとがわからなくて笑えなくても、説明しんといてくださいね。説明しているうちに、どんどん話が進んで判らなくなりますから」
ああ、そういえば今週も『ちりとてちん』は沈黙の多いこと多いこと。今日のA子ちゃんの科白より、表情演技を見るのに、どんだけ神経使ったか。微妙な視線のそらし方や、微かな口元のゆがみ方に、どんな意味があるのか?と考えつつ真剣勝負で見ていたので、とても家事をしつつ観る、という余裕はなかった。
しかも草若師匠のお葬式の場面には、なんと落語のネタが3つも入っていたそうだ。それは知らなくても充分にストーリー的にはついて行けるのだが、知っていれば、豪華付録付ということになる。この差は大きい。
損をすることはないが、得をすることがあるということなのだ。その差は大きいかもしれない。その辺も落語と共通している。
それから・・・これは私の気のせいかもしれないのだけれど。大河ドラマ『新選組!』の制作スタッフのテイストと、なにかしら似通ったものを感じてしまう。細部にわたるこだわりと遊び心、音楽に対する徹底的にジャストフィットとお茶目さとドラマチックさを目指す心意気。最大限まで努力するマックスの熱意。
説明しないことによって、その分余裕が出来、よりハイレベルなものができるらしいのだ。最近のパック詰めの食料品の袋や、缶詰に書かれた、とても大人に向かって書かれているとは思われない懇切丁寧なオープン方法についての説明書きに「ちっ!」と心で毒づく私としては、「説明無用」な世界に、いたく共感するものである。
客の質と商品価値は比例するのだから、特にクレーマーのお方はその辺、肝に銘じて責任持たないとね。今の時代あなたの価値観が、そのまんま(フィルターがないというのも悲しいが)、商品に店舗に企業に公共施設にその他諸々、反映されるというのをお忘れなく。
「あのー・・・落語では、なぜ面白いか、いちいち説明しませんから。あのー、もし、となりのひとがわからなくて笑えなくても、説明しんといてくださいね。説明しているうちに、どんどん話が進んで判らなくなりますから」
ああ、そういえば今週も『ちりとてちん』は沈黙の多いこと多いこと。今日のA子ちゃんの科白より、表情演技を見るのに、どんだけ神経使ったか。微妙な視線のそらし方や、微かな口元のゆがみ方に、どんな意味があるのか?と考えつつ真剣勝負で見ていたので、とても家事をしつつ観る、という余裕はなかった。
しかも草若師匠のお葬式の場面には、なんと落語のネタが3つも入っていたそうだ。それは知らなくても充分にストーリー的にはついて行けるのだが、知っていれば、豪華付録付ということになる。この差は大きい。
損をすることはないが、得をすることがあるということなのだ。その差は大きいかもしれない。その辺も落語と共通している。
それから・・・これは私の気のせいかもしれないのだけれど。大河ドラマ『新選組!』の制作スタッフのテイストと、なにかしら似通ったものを感じてしまう。細部にわたるこだわりと遊び心、音楽に対する徹底的にジャストフィットとお茶目さとドラマチックさを目指す心意気。最大限まで努力するマックスの熱意。
説明しないことによって、その分余裕が出来、よりハイレベルなものができるらしいのだ。最近のパック詰めの食料品の袋や、缶詰に書かれた、とても大人に向かって書かれているとは思われない懇切丁寧なオープン方法についての説明書きに「ちっ!」と心で毒づく私としては、「説明無用」な世界に、いたく共感するものである。
客の質と商品価値は比例するのだから、特にクレーマーのお方はその辺、肝に銘じて責任持たないとね。今の時代あなたの価値観が、そのまんま(フィルターがないというのも悲しいが)、商品に店舗に企業に公共施設にその他諸々、反映されるというのをお忘れなく。