イチゴ畑で農工が出会う

名農の野菜研究グループは四国にある
四国総合研究所と連携しながらイチゴ研究をしています。
農業でのLEDといえば葉が多く吸収する赤、青というイメージですが
このグループでは緑色光を照射しています。
昨年は実験で緑を照射すると病気の発生が抑えられるという
面白い結果となり、学会で発表したところ優秀賞を受賞しています。
今年は実際の圃場で経営栽培に取り入れ、その効果を探っています。
このような照明装置や新エネルギーを活用するには工業的な技術が必要です！
農業で工学的なものといえば、農業機械や農業土木ですが
これからはこのような環境制御技術はもちろん植物工場、農業用ロボットなどの
新しい分野がますます成長するといわれます。
しかしこれら農業部門と工業部門を融合させて学ぶことができる学科は
全国でもほとんどありません。
そういう意味からも野菜グループの取り組みが期待されています。

メリークリスマス イン サマー？

イチゴといえばクリスマスケーキにつきものですが
この第３農場のイチゴ畑ではすでに
クリスマスイルミネーションが飾られています。
とはいってもクリスマスのイベントではありません。
これは野菜班のLEDを使ったイチゴ栽培です。
話によると赤や青の色によって花芽の着き方や
生長がかなり異なるんだそうです。
イチゴはハウスで栽培します。
しかし夏場のハウスは気温が高くなりすぎます。
そこで熱を遮るためにいろいろな資材でハウス内を覆います。
すると今度はハウス内がやや暗くなり光合成量が減ってしまいます。
この研究ではそんなハウスをどのような光で照らしてやると
最も効果的なのかを探ろうというものです！
どうせ光を照射するならイチゴがたくさんなったり
大きくなる光を当てたいですからね。
明日は中学生のための農学講座アグリサイエンス。
きっと野菜コースではこんな面白いイチゴ研究を紹介してくれるでしょう。