花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

科学技術高校へと進化中!

2012年08月01日 | 学校
こちらも環境システム科の実験風景。
約5名1グループで太陽光パネルを製作しています。
透明のガラスが紫色をしていますがこれがハイビスカスの色素。
このガラスが小さなパネルとなります。
面白いことに最後はグループ毎に作ったパネルをつなげ
発電力を競うコンペが行われました。
先ほどの光工学コースでは正解者には大きなトマトがプレゼントされました!
もちろん名農が誇る水耕温室で育てたものです。
こちらも優勝すると冷たいものがもらえるとあって頑張っていたようです。
まるで物理実験のようだと思いませんか。
農学は基礎科学を社会に役立てる応用科学。
したがって農業の教員は大学の専攻によって異なりますが
生物や化学、物理分野等の応用科学の専門家です。
名農にはこの専門家が全教員の半分以上を占めます。
SSHでさえこんなに科学の先生はいません。
だからこそSSHに引けを取らない成果をあげているのです。
体験入学で色素増感型太陽光パネルを製作する。
今までの農業高校にはなかった環境やエネルギー分野も加わり
名農は新しいスタイルの科学技術高校へと進化しています。
明日は中学生のための農学講座「アグリサイエンス」が開催されます。
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気温35℃

2012年08月01日 | 学校
昨日は猛暑。
気温は青森県内、軒並み35℃を超えました。
そんな中、名農の体験入学が行われました。
中には暑さ対策で学校Tシャツにハーフパンツで参加する中学生もいます。
ここは新学科である環境システム科の光工学コース!
イチゴの赤、青、緑のLEDを照射して
どの光が光合成に適しているのかを考えました。
ヒントは葉の色。
何人が正解を導きだしたでしょうか?
よく見ると赤と青の葉の色が黒ずんでいるのに
緑の光を受けた葉だけがきれいな緑色をしています。
そこでみんな光合成に適しているのは「緑」と答えます。
しかし答えはその逆。
赤と青は葉が光合成のため吸収するので黒く見えるんです。
ブラックホールと同じです。
緑は吸収されず逆に反射されてしまうので
私たちには葉が緑に見えるのです。
こんな植物生理の知識とLED技術が組み合わされて植物工場ができています。
約40名の参加者のうち正解はわずか3名。
でもみんな恥ずかしがらず、きちんと自分の考えを話してくれました。
この中から記念すべき第1回生が誕生するかもしれません。
今日の予想は36℃、暑い日が続きます。
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