花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

世代交代

2013年10月18日 | 学校
先日、生徒会と農業クラブの役員改選が行われました。
今年1年間頑張ってきた役員たちも
約2週間後の名農祭が終わると新旧交代となります!
ちょっと寂しい感じはしますが
名農が常に挑戦するためにはしかたのないことです。
さてチームにも世代交代があります。
今年のテーマは「光マジック」。
短日植物の開花制御やエアクリーニングプランツで
引っ張ってくれた3年生の研究活動もまもなく終了となります。
ところが役員たちと違い、チームの発表活動は秋冬がピーク。
3年生は現在絶好調なので今年一杯はまだまだ現役として頑張りそうです。
しかし3年生の活動終了を待たずに2年生も動き始めました。
今日はコンテストの表彰式出席のため7人全員で長野を目指します。
さらに来月は国立公園会議への参加、
青森県が八戸市で開催する国立公園歓迎イベントでの発表、
青森大学でのポスター発表会や
ゲストとして招かれた八戸商業高校での課題研究発表など盛りだくさん。
今後のコンクールの結果次第では修学旅行の前後も発表会が続きます。
チームはこれからが農繁期なのです。
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科目の力

2013年10月18日 | 環境システム科
生物生産科、園芸科学科では3年次に
「農業経営シミュレーション」という学校設定科目を設けています。
この授業では何を栽培するのか、どのように管理していくのか、
そしてどのように販売するのか、さらに授業内外の時間の使い方や
赤字というリスクなどすべてが生徒たちに委ねられます!
自由と責任を手にして初めて生徒たちは本気になるからです。
農業経営の成功という同じ山頂を目指すにしても登るルートは人ぞれぞれ。
この個性を活かすことが最大のモチベーションを生むという仮説のもと
コーチングを指導法として取り入れ作り出しました。
さらに意欲を1年間持続させるために理論から導いた工夫もちりばめられました。
数チームがアイデアと実践力を競いながら農業経営の仕組みと
コミュニケーションの大切さ学んでいくこの科目は
生徒の自主的活動を引き出すユニークな授業として全国紙で取り上げられました。
また全国から訪れるかぞえきれないほど多くの農業教員や教育センターの視察を受けました。
さらに農業経営の指導書はもちろん、各地で行われる成果発表会や
講演会にも招かれノウハウを伝えてきました。
考案してからもう10年以上も過ぎ、生徒も様変わりしてきましたが
いまだに生徒の意欲を引き出すこの科目の見えない力は衰えていません。
これは目標をもたせること、自由と責任を与えること、そして楽しい競争心をもたせると
時代は変わっても人間はやる気を出すんだということを教えています。
さて第2農場では環境システム科のために新しい温室が建てられています。
まだ基礎部分の工事ですが、年末には姿があらわれる予定です。
小型の水耕温室ですが、中には新しい技術が組み込まれます。
そしてこの装置を扱うのは先生ではなく生徒、科目名は「起業チャレンジ」。
農と工を融合させながら取り組む新しい農業経営シミュレーションが始まります。





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