花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

シロバナタンポポ

2014年04月24日 | 研究
自生地の中にシロバナタンポポを発見しました。
これは絶滅危惧種ではありませんが、日本在来種のひとつです。
北海道での繁殖の記録が残されているようですが
主に関東以西に多く自生しているため
残念ながら南部町では見ることはありません。
それ以外にノウルシなどの絶滅危惧種も
この自生地には多く見ることができます!
市民と行政が連携した保護活動が
多様性に富む草原を支えていました。
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変異種と園芸種

2014年04月24日 | 研究
ボランティアガイドの方がこれだけは見ていきなさいと
案内されたのが白いサクラソウ。
たった一株だけ咲いているので、とても目立ちます。
これはサクラソウの花色の変異です。
サクラソウは日本最古の園芸種といわれます。
というのも江戸時代後期、サクラソウは江戸で
爆発的なブームになったことが記録に残されています!
おそらく猟場だった武蔵野の田島ケ原に来た殿様が
変わった花を持ち帰ったのがきっかけではないかといわれています。
つまり変異種を見つけては増やしながら育て楽しみ、
いつしか広まって園芸種になっていったのです。
サクラソウの愛好家は今も日本中にいます。
このように特別保護されていなければ
珍しいこのシロバナのサクラソウは
とっくに盗まれてしまうはずです。

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田島ケ原自生地

2014年04月24日 | 研究
国の特別天然記念物の田島ケ原自生地です。
開花期も終わりとのことで、花はまばらでしたが
可憐な花を咲かせています。
よく見ると花の色、目などが微妙に違います。
チームの代表として見学したメンバーもこれにはびっくり。
変わった花を見つけては、シャッターを切っていました。
サクラソウは変異しやすく、群落が維持されるためには
これらの多様な遺伝子が欠かせないということは
保全関係の資料には必ず書かれているので理解しているつもりです。
しかし多様性に欠ける種差海岸ではほとんどが同じ種類の花ばかり。
果たしてどの程度、変異しているのかイメージがつきませんでした。
ところが百聞は一見にしかず。
花弁の濃さ、形の異なるたくさんの花を目の当たりにして
あらためて種差海岸の危険性を感じることになりました。

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