花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

「生活に花と緑を」VS「緑育心」

2015年03月05日 | 学校
名農の玄関前に並べられているプランタ。
真冬の今はパンジーやマリーゴールドではなく
プランターの主人は葉ぼたんです。
決して派手ではありませんが、
冬のモノクロームの世界では
この淡い色でもあたたかく感じます。
さてこのプランターには大きなシールが貼ってあります。
よく見ると「緑は心を育てる」というスローガンが書かれています。
名農関係者なら誰でも知っている第2の校訓「緑育心」です!
最近は「心は緑を育てる」という意味を付け加える人もいますが
昔はそのような訳はありませんでした。
今から30年以上も前、名久井農業高校は学校環境緑化が認められ
内閣総理大臣賞を受賞しましたが、
この「緑育心」という言葉はその頃に定着したと思われます。
実は受賞当時、名農に勤めていました。
その頃の名農農クのスローガンは「生活に花と緑を」。
これも素敵な言葉で、いろいろな場面で使っていた記憶があります。
看板なんかも立てたはずです。
この標語と緑育心、どちらが古いのかはもう覚えていません。
資料を探しても緑育心の起源が残されていないのです。
しかし同時期であるのは間違いないはず。
誰か知っている人はいませんか?
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FLORAの置き土産

2015年03月05日 | 研究
卒業式が終わった名農。
3年生がいなくなり何だが静かになってしまいました。
さてこの掲示板をご覧ください。
以前にもご紹介しましたが、
この1年間で名農がコンテスト等で受賞した記録です。
もちろんチームのものばかりではありません。
1月上旬、今年はみんな頑張ったので
あと1枚で掲示板が全部埋まりそうだとご紹介していました。
ところがどうでしょう、卒業式当日には
このようにすべて埋まっています!
これは3年生が卒業式数日前に
ある大学主催のビジネスコンテストで
第2位にあたる賞をいただいたからです。
本当は3月7日が授賞式で1泊2日で関東に招かれていました。
しかしその頃は卒業式も終わり、
早い人はもう県外に旅立つ準備に追われています。
したがって残念ながら授賞式を辞退してしまいました。
するとその大学は、正式な表彰式前なのですが
賞状を急いで作って卒業式に間に合うように送ってくださったのです。
したがって賞状の授与月日は平成27年2月吉日。
粋な大学のご配慮に心から感謝いたします。
7名の3年生、「FLORA7」の置き土産のおかげで
今年も掲示板が全部埋まりました。


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花のステージを色分析!

2015年03月05日 | 学校
さてこちらは名農自慢の花のステージ。
名農の卒業式は感動するといわれますが
300鉢以上のサイネリアで埋め尽くすこの華やかなステージが
式を引き立てているのは間違いありません。
さて毎年同じように見えるステージですが、
担当するデザイナーによって少しずつ配色が違っています。
今年は赤紫とピンク、そして青紫の3色をそれぞれまとめて配置しています。
これによりステージに大きな色の塊(カラーブロック)ができ
華やかで強いインパクトを与えることができます!
花壇に花を植える際、白、赤、青などと交互に花を並べる方がいますが
思い切って同じ色の花を集めてカラーブロックを作ると
とてもきれいなのでぜひお試しください。
その際、気をつけなければならないのは配色。
補色か同色系かでイメージが大きく変わってしまいます。
マンセルの色相環を使って名農の花のステージを分析してみましょう。
下段が赤紫(RP)、その上段中央が青紫(PB)です。
赤紫と青紫はずいぶん違う色のように考えがちですが
色相環ではたった4~5個お隣の同色系であることがわかります。
では上段左右のピンクはどうでしょう。
色相環にはピンクどころか白もありません。
これは赤紫とピンクは色相ではなく彩度が違うのです。
簡単にいえば鮮やかさが違うという意味です。
赤紫の彩度を上げていくと白っぽいピンクになります。
つまり赤紫とピンクも鮮やかさが違うだけでもともとは同色だったのです。
このように花のステージは青紫、赤紫、ピンクと3色も使っていますが
いずれも赤紫付近の同色系であるといえます。
カラーブロックで華やかで強い色の印象を与えながらも
配色は荘厳な式に合わせた落ち着いた色相と彩度。
お見事です!
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