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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

真夏の夜の夢

2018年08月02日 | 生物生産科
ご覧ください。グラウンドの白樺や桜の木の傍に
テントが複数たっています。
とはいっても運動会に使うようなものではなく
キャンプで活用するタイプです。
実はこの日、生物生産科の3年生が学校内でキャンプを行ったのです。
かつては学校の野外活動の代名詞であったキャンプですが
今はあまり耳にしなくなりました。
実際、名農生に話を聞いても経験者はそれほどいません。
そこでクラスみんなでテントに一晩宿泊し
野外炊飯をしながらアウトドアを楽しもうとクラスで計画したようです。
都会ならどこのキャンプ場に行こうかと悩むと思いますが
名農であればキャンパスのどこを取っても緑だらけ。
テントの設営地には困りません。
しかしあいにくこの日は猛暑。
日中は外に出たくないほどの暑さで心配しましたが
夜になると気温がグンと下がり逆に寒いぐらいだったそうです。
進路決定のために本格的な準備が始まっている3年生。
届けを出して焚き火も行ったようで
きっと忘れられない夏の思い出となったはずです。
真夏の夜にテントで見た夢はどんな夢だったのでしょうか?
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経験は心を育てる

2018年08月02日 | 研究
現在、スピーチ練習に励んでいるフローラ10。
もちろんスウェーデンでの発表なので英語です。
ファーストステップはまず覚えること。
さまざま工夫しながら練習しているので
1週間後には何も見ずに話せるようになりました。
ところがスピーチは独り言ではなく人に聞いてもらうもの。
したがって人前で話す練習をしないと意味がありません。
そこでセカンドステップではいろいろな方に聞いてもらうことにしました。
今日は校長先生が聞きに来てくれました。
しかし緊張するかと思いきや彼らは何の抵抗も感じていません。
いつも通りのスピーチができています。
それもそのはず、彼らはJr.出身なので
1年生の頃からポスター発表を経験しているのです。
千葉大学、学芸大学、日本植物生理学会、日本農芸化学会。
チームの代名詞ともいえるポスター発表を乗り越えてきた最後のフローラ。
いつの間にか、いろいろな苦労した経験が彼らの心を育てていたようです。
次は相手に伝わるように想いを込めるサードステップ。
渡航まで1ケ月を切りました。
フローラJAPANの応援をよろしくお願いします。
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仮説立証

2018年08月02日 | 研究
チームフローラフォトニクスが取組んでいる
作物による水質浄化と食料生産の研究。
この夏、スウェーデンでその成果が披露されることになっています。
さて研究も夏休みを迎えてそろそろ終わりにさしかかってきました。
先日、インゲンの収量調査が行われました。
デジタルの精密秤を用いて乾燥子実の重量を測定していきます。
するとバイオエンジンと同様に、微生物を共生させながら
富栄養化水で水耕栽培した区の収量がずっと多いことがわかりました。
厄介者の栄養塩を微生物がインゲンマメの栄養分に変えてくれたのです。
すでに浄化効果があることは証明できているので
あとは生産分野の立証だけが課題だったチーム。
調査していて手応えは感じていたものの
やはり数値として証明されると嬉しいものです。
これで自信を持って世界に発表することができそうです。
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フードファイター、それとも関取?

2018年08月02日 | 環境システム科
屋外で水耕栽培しているトウモロコシが元気に育っています。
草丈もかなり伸び、雄花も顔を出しました。
トウモロコシやソルゴーというイネ科の1年草は
高い吸肥力を持っていることからクリーニングクロップとも呼ばれ
土壌に過剰に残った肥料分を除去するのにも使われます。
しかし植物の重量あたりの肥料吸収量は、他の植物と大差ありません。
今年チームが行った実験ではインゲンの方がより多かったぐらいです。
なぜそれでもくりニーニングクロップと呼ばれるのでしょうか。
それはトウモロコシが高い光合成活性が理由です。
トウモロコシは二酸化炭素を一旦、体内の倉庫に蓄えてから光合成に使うC4植物です。
したがって少々天候が悪くてもコンスタントに光合成ができます。
その結果、トウモロコシやソルゴー、サトウキビなどのC4植物は
成長が早くあんなに大きくなるのです。
そんな高い光合成活性を維持するのは肥料分。
体が大きくなればなるほど吸肥量は増えてくるのです。
要はトウモロコシはギャル曽根さんのように小柄ながら
大食いできる特殊能力を持つフードファイターではなく
大きい体を維持するためにご飯をたくさん食べるお相撲さんのようなものなのです。
富栄養化の湖沼をたくさんの大男が掃除する。
植物を擬人化してみるとなんだかこっけいな風景が浮かび上がってきます。
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