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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

植物に学び、植物を活かす!

2018年08月18日 | 環境システム科
チームが実験しているトウモロコシの水耕栽培。
驚くことに屋外で実施しています。
金魚を飼育した人なら知っていると思いますが
栄養分のいっぱい入った水を光に当てると
すぐ緑の藻類が発生し、匂いも臭くなってきます。
これが富栄養化によって発生した水質汚染です。
ところがこのトウモロコシの入っている水をご覧ください。
緑になるどころか透明で、根までよく見えます。
これはトウモロコシによって中の栄養分が吸収されたので
藻類が発生しなかったのだと考えられます。
これこそチームが求めていた植物による水質浄化です。
何十回と同じような実験をしてきて感じるのは
水中根の伸長がいかに大切かということ。
当たり前ですが根が伸びたものほど浄化力が高いのです。
植物は何もいいませんが、
その姿でいろいろなことを教えてくれます。
植物に学び、植物を社会に活かす。
生命を扱う農業高校ならではのダイナミックな学びです。
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ただものじゃないトウモロコシ!

2018年08月18日 | 環境システム科
これは環境システム科ビジネスコースの2年生が育てているトウモロコシ。
環境システム科といえば水耕栽培なのですが
ちょっと訳あって露地栽培に挑戦しています。
学校では野菜部門などがトウモロコシを栽培していて
すでに収穫されていますが、こちらはまだ雄花が咲いたばかり。
結実するにはまだまだ時間がかかりそうです。
それもそのはず。このトウモロコシは授業でビジネスを学ぶ教材。
つまり売り物です。したがってお客様のいない夏休みを避け
秋に収穫できるよう6月下旬に定植されています。
さてこのトウモロコシが他と違うのは植え付け時期だけではありません。
糯(もち)トウモロコシという種類です。
イネ科のトウモロコシはイネでいう糯米のように
糯性澱粉アミロペクチンだけを持っている種類があります。
これが糯トウモロコシ、世界ではワキシーコーンと呼ばれています。
初めて食べる方はそのもちもちした食感に驚かされます。
しかし10名中8名は美味しくないと感じるはずです。
なぜなら私たちが日頃食べているスィートコーンに比べると
とても優しい甘さのため、美味しくないのです。
さてはたしてこのトウモロコシをどのように商品に変えるか。
秋にはこんな楽しい学習が待っています。

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