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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

スクランブル発進!

2018年08月22日 | 研究
昨日は名久井農業高校の2学期始業式でした。
1年の学校生活もちょうど半分を過ぎいよいよ佳境。
夏休み中、いろいろご紹介してきたチームですが
こちらもいよいよ大会間近となりました。
まず先陣を切るのが観光甲子園に出場する4名。
本日、会場である神戸を目指します。
それを追って明日は農業クラブ東北大会出場のため
意見発表に出場する男子1名が仙台を目指します。
さらに明日、スウェーデンで開催される
ストックホルム青少年水大賞に出場するため
2名の男子がまずは上京し、
スウェーデン大使館にご挨拶する予定です。
彼らが開発したシステムは本校のホームページに紹介しています。
世界に向けて英語ですがぜひご覧ください。
さてちょっと気になるのが台風の動き。
特に神戸に向かう観光甲子園チームは不安です。
無事大会が開催されることを祈りたいと思います。
この夏の練習の成果を発揮するため
チームフローラフォトニクス、スクランブル発進です。




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ハチのプーさんはスペシャリスト?

2018年08月22日 | 学校
花にハチが来ています。
よく見ると背中がミツバチと違ってオレンジ色のフサフサの毛で覆われています。
まるでクマならぬハチのプーさんです。このハチの名前はマルハナバチ。
チームフローラフォトニクスにとっては忘れることのできないハチです。
というのはサクラソウの受粉を手伝ってくれる貴重なポリネーター役なのです。
この花の形をご覧ください。ラッパのように細い筒になっています。
したがって花の入り口から蜜のある雌しべの根元までかなりの距離があります。
マルハナバチの仲間はミツバチと違い舌が長いためそこまで届くのです。
サクラソウの花もこのように筒になっているためミツバチは来ず、
もっぱらマルハナバチに頼ることになります。
マルハナバチのために花を筒状にしたのか、サクラソウのために舌を長く進化させたのか。
これはいずれも正解という説が一般的なようです。
つまり相思相愛。お互いがスペシャリストなのです。
しかし今、これが悲劇を生んでいます。どちらかがいないと受粉ができないのです。
環境の変化によりサクラソウは絶滅の危機にあります。
チームも長い間、八戸の種差海岸のサクラソウ保全研究に携わってきましたが
残念ながらマルハナバチを一度も目にすることはできませんでした。
いないわけがないのですが、かつての草原が防風林によって林化され
日陰を嫌うマルハナバチが住みづらくなったのではないかとチームは考えています。
愛するマルハナバチが去り、サクラソウだけが取り残される。
今はまだクローン株で生きていますが、数十年後には耐えるかもしれない運命なのです。
どうやらサクラソウ保全は花ばかりでなく周辺の環境を整備する必要性があるようです。
さて人間、出世するのはその道の専門家、つまり職人であるスペシャリストではなく
幅広い視野を持ち多様な分野に対応出来るゼネラリストだといいます。
サクラソウとマルハナバチを考えると素直に納得してしまいます。


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