花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ブサイク?

2018年10月04日 | 
2012年、チームが初めてストックホルムに行った際、
市内のマーケットでこのブサイクな桃を見つけました。
球状ではなく、お団子を上から押しつぶしたような形をしています。
まるで薄っぺらなみかんのよう。
その後、日本で桃を調べてみたら中国原産の「蟠桃」(ばんとう)という品種で
シルクロードを通って古代ペルシャ、ギリシャなどに伝わり、
今はスペインなどで栽培されたものが北欧に出回っているのではないかという文献を見つけました。
「蟠」とはわだかまりの意味ですが、「かがんでうずくまる」という意味もあるらしく
座禅桃と呼ばれることもあるそうです。
さらに日本でもごくわずかですが生産されているとのことでした。
また西遊記で孫悟空と猪八戒が禁断の桃を食べて
不老不死になるというお話があるそうですが
彼らが食べたのがこの珍しい蟠桃だったとのこと。
ぜひ食べてみたいと気になっていましたが
さすがの名農でも栽培していないので口にする機会はありませんでした。
今年、チームは2度目のストックホルムに行った際、
またマーケットを毎日のように覗きましたが
あるのはベリー類やキノコばっかり。
すると最後にとうとうこのブサイクな桃を見つけました。
しかし購入するチャンスはなく、また諦めていたところ
なんと地元の産直センターにわずか一袋だけですが並んでいるではありませんか。
地元でも作っていたとは感激し、迷わず購入して食べてみました。
水っぽくなくかといって柔らかな果肉、そして強い香りと甘さ。
まるで桃とは別物の果物のようです。
幻の逸品と呼ばれるだけある蟠桃。
ぜひ見つけて食べてみてください。
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胡桃

2018年10月04日 | 生物生産科
このところ環境システム科2年生の研究サポートをしているチーム。
実験場所はもっぱら生物生産科の生物工学班が本拠地としている実験室です。
先日、実験の後片付けをしていたら胡桃(くるみ)を発見しました。
彼らはこのくるみを何に使うつもりでしょうか。
くるみの木の周辺には雑草が生えにくいといいます。
これはくるみがアレロパシー物質を出しているからですが
まさかこの実から抽出して天然の農薬を作ろうとしているとは思えません。
実験に使うのか、それとも食べちゃうのか気になります。
さて大学や研究機関ではいろいろな事業に手を上げて
研究費用を外部から調達してくるのも大切な仕事だといいます。
それに比べて名農ではこのようにキャンパスを探すと
くるみやギンナンを手に入れることができます。
いずれもみかんのネットにいっぱい詰めると
1000円以上にもなる高級品。
もしかしたらこれを文化祭で販売し、
研究費を調達しようとしているのかもしれません。




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