花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

オンコが記念樹になる理由!!

2018年10月09日 | 学校
名久井農業高校といえば緑の美しい学校であることと
「緑育心」(緑は心を育てる)のスローガンで行う全校あげての緑化活動が有名。
なぜなら長年取り組んできた環境緑化活動が認められ
かつて内閣総理大臣賞をしたほど本格的だからです。
活動によって作り上られたキャンパスは
名久井岳を借景したまるで森の中にいるような
まさにフィトンチットいっぱいの癒し空間。
その総理大臣賞を受賞したのをきっかけにできたのが
「環境緑化の日」という学校行事です。
今でこそ簡単な校地清掃と地域の公共施設などの緑化活動を行っていますが、
かつては全校生徒で校内にツツジを植える緑化活動、
さらに農業クラブが校内に公募した緑化の標語やポスターの表彰も
行われていました。もちろん先生方も標語に応募して
生徒と一緒に校長先生から賞状をもらったものです。
さて総理大臣賞を受賞した際、学校で記念樹を植えました。
それがこちらの方言でいうオンコの木。
別名アララギ、正式名称はイチイといいます。
なぜオンコを植えたかといえば「一位」だから。
意味わかりますか?
いろいろな場面で使えるのでぜひ記念樹としてご利用ください。
名農の秋の「環境緑化の日」は今週金曜日に行われます。
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ブラックアイ!!

2018年10月09日 | 研究
カバンを整理したらこんなフィルターが出てきました。
かつて花のネクターガイドの研究をしていた時があります。
ネクターガイドとは昆虫だけに見える花のサインで蜜のありかを教えています。
このサインを見つけて昆虫は訪花し、蜜をいただく代わりに受粉を手伝います。
昆虫は人間が見えない紫外線も見ることができます。
そこで植物は花弁の一部に紫外線を反射したり吸収したりする部分を作り
これをサインとして昆虫への情報発信に使っているのです。
そこで可視光線を遮断し、紫外線だけを通す特殊なフィルターを
カメラにつけ撮影するとこのネクターガイドが浮かび上がってきます。
このフィルターをつけるとレンズが真っ黒になるので
私たちはブラックアイ(黒い眼)と呼んでいました。
ある時、このフィルターをビデオカメラに取り付けて
花やモンシロチョウを撮影して東京ビデオフェスティバルに応募したところ
上位入賞したことがあります。
生徒と東京で行われた授賞式に行ってビックリ。
会場の半分以上が海外の方。なんと国際大会だったのです。
さらに大林監督、ジブリの高畑監督、羽仁進監督や作家の椎名誠さんなど
有名人が審査員だったことを知りまたまたビックリ。
みなさんとパーティーで親しくお話しすることができましたが
大林監督から直接頂いた「美しいものを美しいと感じる心を大切にしてほしい」という
メッセージが今も思い出されます。
先日、TVで80歳になった大林監督が病気に負けず
映画を完成させたドキュメンタリー番組を拝見したこともあり
ついあの頃を思い出してしまいました。
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