花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

はじめの一歩

2021年10月13日 | 研究
チームの倉庫からとんでもなく古いものが出てきました。
なんと2009年か2010年、つまりフローラ結成年か翌年に
チームフローラフォトニクスが測定した草花の葉面積のデータです。
おそらくナデシコではないでしょうか。
チームフローラフォトニクスが最初に取り組んだ研究は
光の波長の違いがナデシコの成長や形態に与える影響。
赤や青、緑などのLEDを照射しては、その変化を記録していきました。
まさにはじめの一歩です。
確か当時、赤色LEDは1個2,000円、青は5,000円もしました。
また近くで売っていなかったので、何かの用で東京に行った際に
秋葉原で購入してきたのを覚えています。
もちろん1個じゃ足りません。でも結成したばかりで予算もありません。
すべて自腹で用意しました。それでも草花が見せる変化がとても楽しく
メンバーともどもワクワクしながら楽しんだものです。
このデータから彼らは、赤や青の強光を照射すると葉が小さくなること、
草丈も伸びなくなることなどを突き止めていきます。
当時は大学や企業がレタスなどに照射する取り組みが始まった頃なので
草花の実験例などおそらくなかったはず。
そんなことから彼らのナデシコ研究は、開始早々に学会主催の発表会で入賞。
秋には京都大学のテクノ愛でも入賞。さらに3月に開催された
これまた学会主催の発表会では、チーム最初の最優秀賞を受賞しています。
調子に乗った彼らは、2009年度がまもなく終わる3月に
草花にLEDを照射するスタイルを完全に確立。
チームフローラフォトニクスという名前がついたのもこの頃です。
倉庫の奥から出てきた古いファイルはそんなチームの貴重な研究遺産でした。
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紅葉はじめ

2021年10月13日 | 学校
このところ緑だった名農の木々の葉が少しずつ色づいてきました。
それもそのはず、確かに今年の気温は高いのですが
最低気温はついに10℃を下回ってきたからです。
さてこの植物は、ご存知ブルーベリー。
フローラハンターズの本拠地である馴化温室の脇で
いつもメンバーの活動を見守っている仲間です。
ブルーベリーはツツジ科。そういえば近くにある
ドウダンツツジも紅葉し始めています。
さてブルーベリーは基本的に他家受粉。
したがって種類の違うものをいくつか植えないと実がつきません。
確かに温室脇にはブルーベリーが10本近く植えられていて
実の大きさや形がそれぞれ違うのはわかっています。
そしてハイブッシュ、ローブッシュ、そしてラビットアイという
3系統あるのも知っていますが、
実物を見て学んだことはないので、これが何なのかはわかりません。
農業は実学。机上の知識だけでは何の使い物にもならないようです。
同定は後日行うとして、とりあえずどのタイプも紅葉しはじめました。
葉が落ちるまでの少しの間、きれいな紅葉を楽しみましょう。
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