花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

来た時よりも美しく

2021年10月27日 | 研究
4月から猛ダッシュしてきたフローラハンターズ。
今はほとんど研究が終了し、クーリングダウンしている状態。
つまり急に動きを止めないで、リラックスして流しているのです。
しかし10月も下旬となり、そろそろ農仕舞いの季節となりました。
生物生産科のようにたくましくないハンターズは
冬の風が吹いてくるとすぐに戦意喪失。
さっさと片付けて暖かい部屋で次なる準備に入ります。
そこで温室の片付け作業に取り掛かりました。
まずは温室の半分を使っていた塩害抑制研究に用いた装置の撤去。
さらに実用化試験のために床の土を変えていた温室の復元です。
でも簡単そうに見えても作業はかなりの重労働。
なんといっても土が無茶苦茶重いのです。
そんなことで男子3名と女子1名が協力して取り組みました。
名久井岳に雪が降るのは、例年では11月中旬から下旬。
まもなく霜月、11月です。
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菊の季節

2021年10月27日 | 学校
きれいな赤い小菊が咲いています。
菊は代表的な短日性草花ですが、開花する時期は意外とバラバラ。
このように9月に咲くもの以外に、8月咲き、10月咲きというのもあります。
これは品種によって日長に対する感度が違うから。
一般に花芽をつける日長限界は、8月咲きは16時間、
9月咲きは17時間といわれています。
さてここ八戸市や南部町では、この時期、別の菊が主役となります。
それが食用菊。食用菊は9月から収穫が始まりますが
この時期は晩生の「阿房宮」の収穫時期を迎えます。
数ある食用菊の中でも食味が飛び抜けて良いことから人気ですが
霜が降る頃まで収穫が続くので、年によって霜害を受けることもあります。
気温がぐんと下がってきました。収穫も急ピッチで進んでいるはずです。
ところで名久井農業高校で食用菊といったら、歴史に残る研究があります。
まだ昭和50年代後半だったと思いますが、
食用菊の促成と抑制栽培を発表した野菜班が
10月に長野県で開催された農業クラブ全国大会で日本一に輝いたのです。
ちょうどその年、文部大臣だった森元首相が農クの大会に初めて出席。
そして名農の研究にとても感激されました。確か閉会式後、
持参した食用菊を大臣に生徒たちが差し上げたのを覚えています。
するとその翌年、嬉しいことに農業クラブに文部大臣賞が設けられました。
つまり農クの文部大臣賞は、名農の食用菊研究の功績でもあるのです。
残念ながら名農はその後も日本一を何度か受賞していますが
文部大臣賞は手にしていません。あれからもう何十年も経ちました。
そろそろ本家本元が賞を取りに行かなければなりません。
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