花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名古屋からの手紙

2021年10月25日 | 研究
先日、FLORA HUNTES のもとに一通の手紙が届きました。
読んでみるとお礼の文章。名古屋の高校生たちからです。
実は昨年、この学校の生徒たちとオンラインで交流会をしました。
世界チャンプになったトレジャーハンターズの研究を聞いたり
逆に自分たちが取り組んでいる活動を知ってもらいたという
名古屋の学校からの依頼に応えたのです。
当時のトレジャーハンターズは取材に追われる毎日。
慣れていることもあり、楽しく交流したのを覚えています。
そんなご縁で今年、水質分析装置を貸してくれないかという依頼がきたのです。
どうやらハンターズの刺激を受けたのか、水質浄化の実験をするというのです。
皆さんに関心をもってもらうのは環境問題にとってとても重要なこと。
喜んで窒素やリン酸濃度の測定装置3台を7月に送り使ってもらいました。
この日の手紙は、実験が無事終わったという報告とお礼でした。
遠く離れた高校生も頑張っていると思うとなんだか嬉しくなります。
ところで高額な備品を勝手に貸しても良いのかとお叱りを受けそうですが
実は環境班が使っているのはみんな自前の装置。
8年ぐらい前からコツコツと副賞を活用して集めたものばかり。
したがって備品ではなく研究班の私物なのです。
高額な実験装置を県に依頼しても買ってくれません。
もし買ってくれるにしても時間がかかります。
しかし面白いアイデアは、いつも突然ひらめきます。
またせっかくのアイデアもタイミングを逃しては夢物語になってしまいます。
思いついたらすぐ行動できるそんな機動力を維持できる
経済的な余裕を持っているのも環境班の強みかもしれません。
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こんな私に誰がした

2021年10月25日 | 園芸科学科
園芸科学科の温室に行くとたくさんの花を見ることができます。
暖かな温室内は、もちろん女王シクラメンが陣取っていますが、
こちらはなんと屋外。同じ花でもずいぶん待遇が違います。
おそらくこれはビオラと呼ばれる小型のパンジー。
この隣には大きな花をつけたパンジーの一群も並んでいます。
かつてこのパンジーもビオラも冬の低温に当たってから
長日環境になると花芽をつける性質をもっていました。
つまり春先に咲く花だったのです。
ところが今はパンジーとビオラ間の間で交配が複雑に行われています。
したがって見た目の区別がつかなくなっただけではなく
この開花特性も失われ、秋から春まで咲く花も誕生しました。
整形だけでなく性格まで変えられたとは迷惑な話。
園芸種の宿命とはいえ、花の立場にたつと複雑な気持ちになります。
でもそのおかげで花の少ない冬にも咲く貴重な存在となり
多くの秋冬花壇の主役となっています。
屋外はビオラやパンジーの特等席でした。
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