花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

やればできる

2021年10月23日 | 研究
大東京の夜景を眺めるシルエットとなった人々。
実は2014年のTEAM FLORA PHOTONICSのメンバーです。
なんと立っているのは展望台ではなく渡し船。
青みがかったビル群の光に包まれたいかにも非日常というシーンです。
さてフローラといえば発表のため全国を飛び歩くというのが秋冬のルーティーン。
皆さん羨ましいといわれますが、これも県外で開催される大会の
決勝に残ったからこそできる贅沢。一度この楽しみを覚えると
みんなもう一回と思うようで、また来ようと一生懸命研究に取り組んだものです。
この写真はある大学で開催された科学コンテストの決勝審査に出場した際のものです。
このコンテストはレベルがとても高く、
なかなか農業高校で出場するのは難しいのですが
なぜかTEAM FLORA PHOTONICSは第1回大会からファイナリスト。
その後も数回出場した記憶があります。参加校はほとんどがSSH。
したがって農業高校は異色の存在。あまりに不思議に思われたのか
大学から農業高校の研究活動について機関誌への執筆依頼がきたぐらいです。
ところがここ5年ぐらいは、SSHが主流となりレベルがますます高くなったことから
応募することすらなくなっていました。ところが今年、
フローラハンターズの研究をダメ元で久しぶりに2件応募してみました。
すると先日、なんと2件とも上位入賞したとの連絡がありました。
資料を見ると数百というとんでもない数の研究が応募され、入賞していますが
フローラはベスト30。青森県内のSSHよりも上位に入ることができました。
農業高校でもやればできる。この栄誉はメンバーにとって大いに自信となっています。
ただ残念なのは東京での表彰式はなし。
フローラ流の研究活動の醍醐味はまだ伝えることができないでいます。
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花の色

2021年10月23日 | 学校
秋のバラが咲いています。
春と違って空気がしまっているので、
花の色も冴えて見えます。
さて植物の花には赤や白、黄や青など
さまざまな色があります。
花が昆虫を引き寄せるのを目的にしているのであれば
なんとしても目立たなければなりません。
したがって花の色によって有利、不利がありそうな気がします。
このバラはピンク色のノックアウトという品種。
そこで彩度を低くし、モノクロームの画像に変え
さらにコントラストを高めてみましょう。
つまり濃い色は黒、薄い色は白へと変化します。
それが次の写真です。ご覧ください。
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長所は明るいところです

2021年10月23日 | 学校
先ほどのバラの画像をモノクロームに変換しました。
コントラストを上げていくと、ご覧のとおり緑の葉は真っ黒。
まるで真夜中のバラ園のようです。
しかし花だけが白く残っているではありませんか。
夕暮れ、顔を見ても誰なのか判別できなくなるぐらい
暗くなってきた時のバラをご覧になったことはありますか。
不思議に花だけが浮き上がって見えますが、それと同じです。
これなら夕暮れでも曇りの日でも花をいち早く認識できます。
昆虫は紫外線で見ているので、これとは違う映像になりますが
きっと彼らにも遠くからはっきりバラの存在が分かるはずです。
まだ昆虫が少ない春に咲く花は、
白や黄色が多いという話を聞いたことがあります。
もしかしたら明るい色で虫たちを誘っているのかもしれません。
少し一段落してきた就職試験、そしてこれから始まる大学受験。
よく面接で「長所は明るいところです」と答えますが
人もバラも同じ。香りや蜜などの要素も大切ですが
このように明るい方が有利なようです。
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