花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

クリスマスローズガーデン

2023年04月04日 | 学校
学校の職員室の窓下にあるクリスマスローズガーデン。
ご覧のように満開どころか、もうピークを通り越し
花びらのように見えるガク片が変色しはじめています。
名農のクリスマスロースガーデンは南向き。
おそらく晴れが多く気温が高かったためか、
知らないうちに開花していたようです。
さてこのクリスマスローズガーデンを作ったのは
2017年のTEAM FLORA PHOTONICS。
翌年解散予定だった彼らは、今まで自分たちが育種栽培してきた株を
枯らしたくないと職員室前に勝手に植えたのです。
本来なら校長先生や農場長に許可をもらって植えるのですが
そこはイタズラ好きのFLORA。愉快犯を気取ったのです。
さて時々、観光地や寺社などの建物に
自分の名前を書いてくる人がいて問題になっています。
ここに来た証を残したいのだと思いますが、
このクリスマスローズはその落書きと同じ。
文字ではなく宿根草を思い出として残そうとしたのです。
ほったらかしでもクリスマスローズは長い間、花を咲かせます。
将来、十数年ぶりに名農を訪れた際、
もしこの花壇が残っていたらそれは自分が、
そしてFLORAが存在した証。自分たちだけのサインとなるからです。
きれいな突然現れたクリスマスローズ。
いかにも緑と花を愛する名農生らしい憎めないイタズラです。
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内外逆転

2023年04月04日 | 研究
土肥実験室には大きな6つの実験用テーブルがあります。
そのうち3つの机上にご覧の通り、たくさんの物品が並べられました。
そうです。これが新生フローラが取り組む研究に使う実験材料です。
でも勘違いしないでください。このテーブル1つが1人分。
つまりここに盛り上がっている材料は、3人分だけなのです。
では残りの4名分はというと、土肥実験室ではなく
農場にあるベースキャンプの馴化温室に運び込まれているのです。
今年のフローラも長年の流儀にしたがって一人一研究。
つまり7テーマで進めますが、植物栽培系をこの土肥実験室で、
そして植物を使わない研究を馴化温室で行うことにしたため、
このように場所ごとに材料を仕分けしたというわけです。
植物を扱う方が温室ではないかと不思議に思われるかもしれませんが
温度制御できない温室は、5月になるともう汗が流れるほど暑くなります。
したがって今までの経験上、初夏になると高温障害を引き起こし
まともな結果が得られないことが多くなっているのです。
今年は春先からかなり高い気温が続いています。
そのため温室で温室で栽培したら間違いなく全滅しそうな予感がするのです。
植物を育てるはずの農業高校なのに育てられる場所がなくなり
実験は外、栽培は内になるという逆転現象。
温暖化は植物研究にも大きな影響を与えています。
さて今日は実験室で研究を行う2つのユニットが出校して
実験準備に取り掛かる予定です。
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