花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Aquarist

2023年04月27日 | 研究
高校生の水商売チームFLORA HUNTERS AQUA。
それぞれが水に関連した研究を行っています。
こちらは2代目FLORA HUNTERSの代表となった男子。
彼の目の前にあるのは水草。重量を測定しているようです。
思い立ったのはこのところの肥料の高騰。
なんとこの1年ちょっとで価格が1.5〜2倍になってしまったのです。
理由は国際情勢。国際紛争や隣国の輸出規制などにより
原料が手に入らなくなっていることなどが原因です。
日本では農家が頭を抱え、世界でも肥料の争奪戦が始まっています。
そこでFLORAは昨年から安価な肥料を模索しています。
彼が取り組んでいる研究がそのひとつ。
富栄養化の池沼を水草で浄化し、
さらに浄化した水草を肥料にしようと挑戦しています。
海藻で二酸化炭素を吸収する取り組みはよくありますが、
淡水の水草利用はあまり見かけません。
でもかつて日本では湖に生える水草を肥料にする
「藻刈り」という文化がありました。
その文化に浄化機能を組み合わせて復活させようというのが彼の研究。
これならFLORAの先輩方のように
途上国でも使える技術になるかもしれません。
水槽で数種類の水草を育てる彼は、一見優雅なAquarist。
しかし志は高いものがあります。
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グレーな集団

2023年04月27日 | 研究
大鉢のブルーベリーに鈴のような白い花がたくさんついています。
これはこの10年、FLORAが管理しているもの。
本来は今はなき園芸科学科の研究班のものでしたが現在は解散。
担当の先生も異動になったので数年間放置状態でした。
場所はFLORAの本拠地である馴化温室の目の前。
美味しそうなブルーベリーがたくさん実をつけているのに
自分たちのものではないので、真面目なFLORAはただ眺めるばかり。
しかし野鳥のご馳走になるばかりでは悔しいと、ある年ついに収穫を敢行。
そこから10年、FLORAは肥料やピートモスを購入して施しながら
大切に育てています。爽やかな果実は暑い日の水分として、
さらに小さなパックに詰めて販売し、
活動費にあてるなどいつもお世話になっています。
さてここで気になるのが、これが犯罪かどうか。
実っている果実を勝手に取ると窃盗罪。
熟して落ちた果実を持ち帰ると占有離脱物横領罪になる可能性があります。
ポイントは所有者がこの樹木や果実の所有権を放棄しているかどうか。
ではこのブルーベリーはいったいどうなるのでしょう。
ブルーベリーは学校のものではなく研究班が調達したもの。
したしその研究班は10年も前にもうありません。
とはいっても解散時、口頭では許可をいただきましたが
正式な文書は取り交わしていません。
まもなく5月。グレーゾーンにいるFLORAです。
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