花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

やつが帰ってきた

2023年04月23日 | 研究
これはたくさんある水耕栽培装置のひとつ。
容器の中が霧で溢れています。これどこかで見たことがありませんか。
そうです。昨年、FLORA HUNTERSがJr.と一緒に
水耕栽培をゲームのように楽しんだ際に用いた装置にそっくりです。
遊びは中途半端に終わりましたが、なかなか興味深い結果を残したので
今年、後輩であるAQUAの女子メンバーがさらに追求することにしたのです。
霧の正体はミスト。超音波振動器で定期的に発生させています。
地球にはたくさんの水がありますが、私たちが使えるものは1%もありません。
そしてその貴重な水のほとんどを農業用水として利用しています。
しかし気候変動で水不足になっている地域が多くあります。
さらに地球に水がなくなる「Day Zero」問題も懸念され
このままでは国際紛争の火種にもなりかねません。
環境システム科は、天候に左右されない水耕栽培を学んでいますが
大量の水を使うことには違いありません。
そこで彼女が挑戦しているのが節水栽培。
それも「超」がつくほど僅かな水で栽培する新型水耕システムです。
昨年のFLORA HUNTERSが残した手がかりを頼りに作物を変えながら、
その効果や適した作物を探そうとしています。
この装置は先輩のものを再現した初号機。
しかし彼女はさらに改良を加えた2号機も考案しました。
計画通り今後も製作されると彼女が扱う装置はなんと11台。
さすがに調査や管理が大変なので、今年もJr.を巻き込んで進める予定です。
水耕栽培を学んで10年、環境システム科らしい研究がスタートしました。
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咲いちゃいました

2023年04月23日 | 学校
きれいな花が咲きました。
もちろんサクラではありません。
北国青森といっても、さすがにこの時期はもう葉桜になっています。
ではこの花はなんでしょう。
そうです。青森県の花でもある「リンゴ」です。
濃いピンク色の蕾。咲くとやはりほんのりピンク色の花弁が特徴です。
ただ今の時期の開花はサクラと同様でかなり異常。
例年よりも2週間も早く咲いています。
でもたいへんなのはリンゴ農家の皆さん。
早く咲いたことで霜害の危険性が高まっているからです。
また早い開花の年は生育期間が長くなるため大玉になる傾向があります。
大きく育ちすぎたリンゴは、果実の内部や外部が割れる
「ツル割れ」現象が起きてしまいます。
青森県では、収穫時のツル割れに注意するよう呼びかけています。
サクラからリンゴへと花見リレーは続きますが
きれいな花の裏側にある不気味さも感じます。
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