花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

FLORA HUNTERS AQUA 発進

2023年04月06日 | 研究
先日の火曜日、FLORA HUNTERSのAチームが動き出しました。
ご覧の2ユニット4名です。他の研究班も出校して活動を始めていますが
この4名それぞれの机に向かって黙々と取り組むのがFLORA STYLE。
なぜなら一人一研究だからです。
活動の前に何の目的で取り組み、何を知りたいのかを再度確認。
ここまではサポートしますが、この後は自分で考えて動きます。
紙に設計図のようなものを書く人、自作装置に必要な物品を確認する人、
中には取り組みながら考える器用な人もいます。
すると、とても丁寧できれいな作業するメンバーがいるので
尋ねてみるとやはり工業系列。エンジニアの卵でした。
これも個性。このようにして少しずつお互いを知ることになるはずです。
さてこのうち1名がデザイン担当したチーム名とロゴが
活動の合間に公開されまし。チーム名はFLORA HUNTERS AQUAに決定。
前回も話題になっていたので想像はつきましたが
先輩のFLORA HUNTERSの名前を継承することになりました。
ただ今回、水研究が多いことからAQUAというニックネームを
つけることになりました。先輩との差別化です。
まだしっくりきませんが、これから耳も慣れてくるはずです。
ロゴ決定には、もう少し時間がかかりますが
FLORA HUNTERS AQUAがいよいよ発進しました。
南部町は今、満開のウメの花に覆われています。
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リフレクター

2023年04月06日 | 研究
FLORAの倉庫から面白いものが出てきました。
それがこれ。赤いリフレクターで、青いものもあります。
簡単にいうと自動車や自転車の後部についている反射板。
これは裏面がシールになっているタイプなので
衣類やバッグなどに貼り付け、夜の交通安全に役立てることができます。
仕組みは再帰反射。どの方向から光が来ても、
必ず光源に向かって反射するよう光学的に作られたものです。
リフレクターのタイプは2種類。ひとつはガラスビーズタイプで
埋め込まれたガラスビーズで屈折させるものです。特徴は表面ざらざら。
もうひとつはプリズムタイプ。表面のプリズム組織を使って反射させます。
こちらはツルツル。どうやらこれはプリズムタイプのようです。
これを2018年のFLORAは簡易水耕栽培装置の中に貼り付けたのです。
安価な装置は白のLEDしか付いていませんが、プロの水耕装置は赤と青。
光合成に利用される波長を照射しているのです。
しかし赤はともかく青のLEDは高価。FLORAが使っているものは
波長がきちんと分かるものなので、ライト1個で1万円以上もします。
そこでこのリフレクターで赤や青の光を反射させ、生育を促進させようとしたのです。
結果は明らか。赤はレタスの草丈を伸ばし、青はポリフェノールを増やしました。
とはいってもリフレクター自体、永久に使えるといっても安くありません。
悩んだFLORAは最終的にカラーのアルミホイルを選択。
しわくちゃにした赤と青のアルミホイルで反射させ、リフレクターと同じ結果を得ています。
実験の際、本当に赤や青の波長の光が増えているのか確かめるのに使ったのが波長計。
センサーで測定すると各波長がグラフになってPCに表示される優れものです。
ただ装置は10万円以上もします。1回しか使わないので購入などできません。
そこでFLORAはメーカーにお手紙を書いて事情を説明。
するとメーカーは体験として無償で提供してくださったのです。
本当に感謝しかありません。でもそのおかげで仮説を実証することができました。
この研究は2018年、解散直前のTEAM FLORA PHOTONICSの
女子メンバーによって行われ、その概要は研究集録に掲載されています。
外部で発表することはありませんでしたが、PHOTONICSらしい光の研究でした。
しかし今年は登場する研究がなく、また倉庫で眠ることになりそうです。
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