花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

おかしくないですか

2023年04月20日 | 研究
先日の課題研究の様子。
相変わらず黙々と自分の実験準備にあたっています。
それはそれでいいのですが、時間がおかしくないですか?
10分ほど前から活動は始まっているのですが
時計は13時20分を指しています。
名久井農業高校の課題研究は5〜6時間目。
5時間目のスタートは13時25分と決められています。
つまり彼らは授業が始まる15分も前から活動を始めているのです。
こんなに早く集まって活動せよとは一言もいっていないのですが
どういうわけか、いつのまにかこんなに早く活動するようになりました。
それぞれのメンバーが予定している実験開始の日が
どんどん迫ってきているからでしょうか。
それとも一人一研究の効果なのでしょうか。
理由はよくわかりませんが、とにかくこの状態が
かなり異常なことはわかります。
もしかしたら土肥実験室内の時の流れが歪んでいるのかもしれません。
コメント

サハラの赤い砂

2023年04月20日 | 研究
この瓶に入った赤いパウダーは何だと思いますか?
これはなんと砂漠の砂。それもアフリカのサハラ砂漠の砂です。
ずいぶん赤いので初めて見たときは疑いましたが、
懐かしのパリダカールラリーを調べるとサハラは確かに赤い砂漠でした。
この砂漠の海をキャラバンが旅をしているのですね。
さてサハラはご存知のようにアフリカの北を覆う世界最大の砂漠で
石油や鉄鉱石などの資源が採掘されることでも有名です。
しかし肝心のこの赤い砂の有効的な使い道はほとんどないといわれています。
砂の用途ですぐ思いつくのは、コンクリート。
コンクリートは近代化のシンボルなので砂漠のある途上国でも必要なはずです。
また今世界では砂が枯渇化し、砂を巡った国際競争が静かに始まっているともいいます。
だったらみんなで仲良く大量にある砂漠の砂を使えばいいと思うのですが
ご覧の通り、サハラ砂漠の砂はパウダー状。触っても粒すら感じません。
砂や礫はコンクリートの骨材となって強度を保ちますが
この砂はあまりに微細すぎて、残念ながらその役目を果たせないのだそうです。
また当然のことながら砂漠は腐植に乏しいため栄養分がほとんどなく
栽培にも適しません。実は数年前、この砂の使い道を考えるプロジェクトを
立ち上げる計画を立てていましたが、事情により頓挫。
サンプルで集めた砂も使わずじまいで倉庫に眠っていました。
嬉しいことに今年、新生フローラハンターズが
この眠っていた研究に挑戦することになりました。
もちろん農業の視点から。成功の確率は甘く見ても50%弱。
インディージョーンズがお宝を見つけた宮殿も
ミイラ取りがミイラになるのも砂漠。命がけの冒険が始まりました。
コメント