花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

無冠の年こそ

2021年06月24日 | 研究
先日、青森県の農業クラブ70周年の記念の冊子をいただきました。
確かこの本は、10年ごとに青森県連盟が発行するもので、
昭和25年からの県大会最優秀受賞者が記録されています。
チームフローラフォトニクスが結成されたのが2009年。
そこで結成当時から今まで、チームまたはメンバー個人が
どれぐらい農業クラブの大会で活躍したか振り返ってみました。
するとフローラが農業クラブで成果を出したのは結成3年目。
チャレンジしてきた新しい研究スタイルが形になってきます。
まずは弁論大会である意見発表でサクラソウの救出活動について述べ
初めての最優秀を受賞。ここから快進撃がはじまります。
2012年〜2015年まで連続して研究発表と意見発表で5つの最優秀。
さらに1年あけた2017年、2018年の2年間でも4つの最優秀を受賞しています。
つまり研究発表と意見発表の2部門同時に県チャンプになっている年が何度かあるのです。
でもここで注目したいのは唯一、受賞していない2016年。
2015年に水質浄化システム「バイオエンジン」で最優秀を受賞したフローラは
すべて力を出し切ったためデータはすっからかん。
しかしまだ改善の余地があると考え、2016年のメンバーはさらに改善を進めます。
それがサンパチェンスに菌根菌を共生させるアイデアです。
1年間実証試験を後輩たちと行った彼らは、後輩たちに託して卒業。
その甲斐あって2017年に再びバイオエンジンで最優秀に返り咲きます。
つまり2016年は試行錯誤でデータを蓄積する充電の年だったという訳です。
現在のフローラハンターズもこの年と同じ。今はじっくりと研究を深めながら
力を蓄えているところです。今後に期待したいものです。
ところでこの冊子の右ページには、ほとんど文字がありません。
実はコロナで中止になった2020年のページなのです。
さて今日は2021年の県大会。新たな歴史の1ページが追加されます。
なおフローラやハンターズの取り組みが山形新聞で紹介されました。

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