花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夢半ば

2022年04月29日 | 研究
春になりいろいろな植物が葉を開き始めています。
さてここに見えるのはよくある春先の風景ですが、
TEAM FLORA PHOTONICS時代の夢のなごりを見ることができます。
まず一番奥で咲いている花は、ご存知クリスマスローズ。
キンポウゲ科の宿根草で、2009年の結成当時から交配栽培をしてきました。
そしてもうひとつが一番手前の明るい緑の葉。
これは同じキンポウゲ科のシラネアオイ。
シラネアオイ属シラネアオイ種に分類され、
他に仲間のない一属一種の日本固有の植物です。
花を知っている人はわかると思いますが、
咲き姿がクリスマルローズ、つまりヘレボルスとよく似ているのです。
かつて園芸科学科草花班だった頃のメンバーは
クリスマスローズとシラネアオイの交配を企てたことがあります。
同じ科、似たような花。もしかしたら種子ができるかもしれない。
また受精はしても、胚乳が発達不全になることも考えられます。
その場合は胚を取り出し胚培養するという対策も考えていました。
ハクサイとキャベツ(甘藍)の雑種である「ハクラン」を誕生させたように
胚培養は異種間の雑種を作る際によく用いる技術だからです。
目的はシラネアオイのきれいな薄紫の花の色をクリスマスローズに導入すること。
今までなかった青色系の花を咲かせるクリスマスローズを見たかったからです。
残念ながら環境システム科に移籍したこともあり、草花研究は夢半ばで断念。
春先、シラネアオイが顔を出して来ると、当時を思い出します。
今日から名農は5日まで大型連休。そこで春になりたまった写真を活用するため
1日3枚掲載する計画をしています。あくまでも計画ですが・・・。

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