花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お餅じゃないのよ

2022年10月15日 | 
青森県南部地方にはたくさんの郷土料理があります。
大きく神様に供える「ハレ」と日常食である「ケ」とに分類されますが
基本としてその違いは米を使っているかどうか。
かつて冷害が多発していた県南地方ではお米が採れなかったため
貴重なお米は、神様に供えるためだけに使っていたからです。
さてここにあるのは「きんかもち」とか「かますもち」と呼ばれるもの。
これはハレでしょうか、それともケでしょうか。
ヒントはこの白いおもちの皮。材料はなんと小麦粉です。
皮の中には黒糖が入ったクルミ味噌やジュネ味噌が
ほんのちょっぴりだけ入っています。
したがって断面はとんでもなく太いうどん。
つまりこのもちは、晴れ食ではなく日常食のケです。
小麦粉ですから、冷めると固くなって美味しくありませんが
茹でたては最高に美味しく驚きます。
腹持ちがいいことから野良仕事の合間に食べられました。
県南地域では道の駅などで今も購入できますが、自宅でも簡単に作れます。
昔はよく生徒たちと作っては郷土料理の伝承に勤めたものです。
作り方を紹介したサイトもあるはずなので、ぜひ挑戦してみてください。

コメント    この記事についてブログを書く
« デッドヒート | トップ | お世話になりました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事