能島には、20歳代の桜咲く春に、一度
花見シーズンだけ運行する船に乗って、大勢で出かけたことがある。
あの広い場所が、水軍の城址だったんだ
あの頃は「潮目を読む」難しさを教えて貰った。
潮を待てる私になりたいと願ったきっかけは
今治市(大島)宮窪町の、村上水軍博物館を訪れた時に
「ちょっと、潮待ち」
という部屋で腰かけた体験からかもしれない。
潮が変わる事を知っているからこそ待てるわけで
永遠にこのままだと考えたり、
もっと悪化したらと妄想すれば
一刻も早くと焦って 船をこぎ出し転覆する。
何せ、ここの潮流は恐ろしく早い。
http://www.noshima.jp/
その後の民生委員さんとのゲートキーパー研修の自己紹介で
時間待ちのおかげで観光できたことを喜び、
自殺しか問題解決の方法がないと考え始めた人は
もしかすると「潮を待つ」ことができない状態かもしれないと述べた。
「待つ」という行為は、希望が無いと困難だから。
「目の前の状況を見ていると、
想像できないかもしれないけれど
潮流がピタリと静かになる時刻が来る
もう少し、待ってごらん」
と、言う人がそばにいたら、どんなに心強いだろう。
ゲートキーパーは、話を聴いて、応援集団につなぐ人
その後も、さりげなく見守ってくれる人。
3月は一緒に自殺予防を学ぶ研修会が3回ある。
参加した皆さんの意見を引き出すのが私の役割だから
まさに最前線で関わる皆様から教えていただくことばかりで
私が一番、楽しみにしている。