3月1日に 学生さん達は国家試験の学科試験でした。
卒業式が13日なので、
今週は、新しい環境に飛び立つ準備に入っていることでしょう。
私は、春休みに入り、気持ちが開放的になって嬉しいです。
2月26日は2年間で最後の授業だったので、出席を取る前に挨拶をぶちました。
「私が理美容保健(解剖生理)を通して伝えたかったことは
人体の仕組みの驚くほどの精巧さと
身体の組織や器官が、心臓が停止する最後の最後まで
あなたが快適に長く生きられるために働くこと。
決して、あなたを裏切らない応援団だということ。
理美容師の活躍する場は、どちらかというと
ファッションや芸能、眩しいスポットライトを浴びる人々のため
婚礼や 成人式、 お祭り などのハレの日の人々のため
地域の保健衛生に関するお仕事という認識でしたが、
医療 福祉の分野の人たちが、お洒落のパワーに期待しています。
立てない人がいたら、整形外科で治療
認知症になったら施設に入所
そこで、きれいにお化粧したり、無精ひげを整え散髪すると元気がわき、
外に出るモチベーションが高まり
買い物に出かけたり、人の集まる場所に参加する
そこでおしゃべりすると、心のエネルギーが充電する。
活動すると、脳や筋肉は活性化して益々良いスパイラルへ!
お客さんのきれいを引き出して、地域を明るくしてください、期待してます」
(唯一、この数分間だけ、全員が私に注目してくれます)
出席の「ハイ」の代わりに「~です」と教えてもらうのも最後になりました。
1年生最初の日は「あなたの好きな身体の部分はどこ?」
2年生最後の日のテーマは、「凄い仕事していると感じるあなたの臓器は何?」
思いつかない人は隣の人の真似したり、いいたくないとか、わからないとか
とりあえず、全員が何か伝えるトレーニングを続けました。
パスする人がいないので、お客さんから無茶ぶりされても、
きっとパニックにならず考えて応えるにちがいありません。
私から彼らにお願したこと
1 荷物は足元に置き通路に置かないこと
(つまづいて私が転倒するから)
2 プリントを両手で渡すから、両手で受け取ること
(片手で取れば速くなり、紙で私の指を切るから)
3 人前でも、とりあえず何か考えて発言すること
(私が知りたくてたまらないから)
みんなきれいになって、成長しました。