笑顔浴

優しい時間

ため息はなんのため

2017年11月20日 | Weblog

 

先週の呼吸器系の授業中でのこと

 

急に 最前列のA君が「はあああ」とため息をついて、頭を下げた。

ちらっと見て 無関心に説明を続けると、

「はあああ」といって、更に小さくなった。

話を止めて 黙って眺めていると

「はああああああああ~」と、机に突っ伏してしまった。

あらら、クラスメイトの関心を一気に彼がわしづかみ。

 

「A君 どうしたの?」

「先生 (僕の事)気になる?」

「うん、気になるよ」

「はああああああああ」

「なーんだ、あくびか・・」

 

「なんでよ!!」と跳ね起きて

 今度は ネコナデ声で神妙に

「なんでもありません」くねくね

 満面の笑顔を作って

「凄く 元気です!」くねくね

 

 B君が「出たあ、流し目上目遣い」

 みんながどっと笑った。私も笑った。

 A君が皆なに愛されているのが伝わってきた。

 

しゃっくりは、横隔膜のけいれんです。

あくびは、脳の酸素不足を補うための反射です。

くしゃみも咳も、気道に異物が侵入した時に

吐く息で身体の外へ吹き飛ばす反射です。

 

「ため息は?」

ため息は・・・何の目的で身体に仕組まれているんだろう?

不安や心配や疲労が限界を超えた時に

それらを身体の外へ吐き出して

心のバランスを維持しようとするのかなあ?

深呼吸で、副交感神経に切り替わるというもんね。

上手に<ため息>を使えるといいな。

 


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