先週の呼吸器系の授業中でのこと
急に 最前列のA君が「はあああ」とため息をついて、頭を下げた。
ちらっと見て 無関心に説明を続けると、
「はあああ」といって、更に小さくなった。
話を止めて 黙って眺めていると
「はああああああああ~」と、机に突っ伏してしまった。
あらら、クラスメイトの関心を一気に彼がわしづかみ。
「A君 どうしたの?」
「先生 (僕の事)気になる?」
「うん、気になるよ」
「はああああああああ」
「なーんだ、あくびか・・」
「なんでよ!!」と跳ね起きて
今度は ネコナデ声で神妙に
「なんでもありません」くねくね
満面の笑顔を作って
「凄く 元気です!」くねくね
B君が「出たあ、流し目上目遣い」
みんながどっと笑った。私も笑った。
A君が皆なに愛されているのが伝わってきた。
しゃっくりは、横隔膜のけいれんです。
あくびは、脳の酸素不足を補うための反射です。
くしゃみも咳も、気道に異物が侵入した時に
吐く息で身体の外へ吹き飛ばす反射です。
「ため息は?」
ため息は・・・何の目的で身体に仕組まれているんだろう?
不安や心配や疲労が限界を超えた時に
それらを身体の外へ吐き出して
心のバランスを維持しようとするのかなあ?
深呼吸で、副交感神経に切り替わるというもんね。
上手に<ため息>を使えるといいな。