愛用のブックカバー
養老先生が番組「まいにち 、養老先生、ときどき まる」の中でおっしゃっていた
「なんで、そうなるの?」と「そこは、どうなってるの?」は、
コロナ感染で意識された<味覚>を例にとると
*味の違いがわかる:部品の作用:「生理学」:活動変化を観察
*舌と味蕾と神経細胞:部品の構造:「解剖学」:静止状態を観察
の違いなんだろうと 勝手に想像しています。
粘膜でCOVID19が増殖するの? 神経を侵すの?
どこが不都合になって病気になるの?
回復させるには、何を利用できるの?
病理学も薬理学も、これらの生理解剖学があってこそです。
(承認される予定のCOVID19の治療薬が、患者さん達を救ってくれますように)
ところで、心理学の領域でも
「なんで、そうなるの?」:個人の価値観や 社会的行動様式
「そこは、どうなってるの?」:成育歴や疾患の有無、心理テスト判定
こころの仕組みを想像し、どのように働くのかを想像し
昔から探求されてきました。
近年の脳画像の技術進歩により、生きている人間の
ある心理状態の時に、脳のどこが働いているのかを
画像で見れるようになりました。
こころを臓器として見る視点は、私には馴染みやすく
それで、生理学と心理学にまたがる生理心理学に興味を持ちました。
友田明美(小児科医)著 2017年「子どもの脳を傷つける親たち」で
<不適切な養育>が 子供の脳を物理的に傷つけることが示されました。
火傷・骨折・栄養失調は、発見できたら直ぐに治療しますが
脳の中は見えないし、気づけません。
その後トラウマとして影響を与える可能性もあるかも。
生き延びるために適応しようとする人間の脳は
脳の形まで変えるとは驚きです。
体罰により萎縮する前頭前野:常に危険や恐怖を感じ続ける。欲求・攻撃を抑えない。
暴言によって肥大する聴覚野:心因性難聴となり情緒不安 人と関わらない。
昨日、非常事態宣言が5月末まで延長になりました。
子育てや介護の疲労で、心身の余裕を失うと
いつもの自分ではいられません。
ああしろ、こうしろという命令で人は動かないし、
他者を、私の思い通りにできるはずもありません。
でも、刺激と反応で人間関係は成立するので
私が少し変わると、結果も 少し変わるかも。
そのためにも 我慢の限界を超えそうな時は
「もう嫌なんだ!」と真剣に愚痴をこぼしたほうがいいです。
ひとりだけで耐えないほうがいいです。