雨宿り:どうぞごゆっくり・・・
昨日は相談予約があり、午後から出かけました。
斜めに降る雨音が 不安を刺激して
荷物をビニール袋で包んで行きました。
水色の派手なカッパを 車の後部から取り出して、
運転席に座った時には、もう~びっしょり。
タオルでぬぐっても、衣服はすぐに乾かないですね。
この冷たさ、久しぶり。
相談にくる人達も、大雨の中 同じ状況です。
「こんな雨の中、よく来られました」
ねぎらわずに、いられましょうや・・
17時から18時までの枠の最後の相談者さんが
場所を間違えて移動中と連絡が入りました。
大きなリュックを背負い、真っ白なタオルを掴み
面接室に駆け込んだ彼は、
髪の先から ぽたぽたと、肩にしずくが落ちてて
「あのう、遅れてすいません・・・」と、かたまってしまいました。
「Okで~す。それよりも、早くタオルで髪やTシャツを」と促したほどです。
カッパを着て自転車で走って来たらしいのですが
場所を間違えたとわかり、(よほど慌てたのか)
そこから 猛ダッシュしてきたそうな。
再びカッパを着る時間さえ惜しむ彼は
一生懸命で、まじめで、 几帳面で、
良い人ほど、生きづらいなんて おかしい。
私は黙々と彼の大きなリュックを拭きました。
彼が、握りしめていた真っ白なタオルは
受付時に、手渡されたらしく
「(初対面なのに)親切にしてもらって、嬉しかった」と
面接後に 教えてくれました。
タオル一枚の厚意が、
どうしようもなく凍えた気持ちまで温めていることを
学びました。