菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

版画

2008年11月09日 | Weblog
 
この時期の雪は湿気があり、昨日のような横なぐりの雪になると意外な造形美(着雪美)を見せてくれることがあります。
冬本番の1月2月は大気が乾燥して美瑛あたりはパウダースノー、つまり、このようなベタ雪にはなりません。
この時期ならではの風景です。

この写真は昨日撮影したカット。
ご存じ哲学の木ですが、湿った雪が木肌一面に着雪しているのがわかります。
雪空ですから肉眼ではかなり薄暗かったのですが、このような仕上がりを撮る時にイメージして撮影したものです。
デジタル処理をしないとできないような写真ですが、実はフイルムでも十分可能です。
露出をプラス1.5、もしくは2絞り分くらいオーバーに設定します。
その時の光線状態によってはハレーションを起こしたりもしますが、面白い仕上がりになる場合があります。
失敗を恐れず是非チャレンジしてみてください。

ただし、このような写真は好みが別れるものです。
興味の無い方にはただの失敗写真にしか見えませんが、版画調に仕上がる私の好きな撮影法の一つでもあります。

645AFD ZD-Backdigital 105~210mm F-11 1/4 RAW