菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

親子

2009年03月20日 | Weblog
 
美瑛はあまりパッとしない天気が続いています。
晴れマークが出ても長続きせず、翌日には曇りか雪マークが付いてしまいます。
この時期の風物詩ともいえる融雪剤を撒く頃ですが、農家の方々もいつ撒いて良いのやら迷っているのではないでしょうか。

今日は冬季の撮影としてはあまり条件が良くないのですがご案内がありました。
当初、どのようなカットを狙おうか苦慮していましたが、束の間ですが青空も見えたりまずまずといったところ。
この写真はそのツアー時のもので、白金ブルーリバーで撮影した鹿の親子(?たぶん)です。
ちょうど川を渡り始めた瞬間にカメラを向けることが出来ました。

わ~かわいい、なんていいたいところですが、
実は鹿の被害は深刻です。
天敵だったオオカミが絶滅してからというもの、その数は激増しています。
移住当初は美瑛ではそれほど見かけなかったのですが、今では白金や旭地区あたりでは常に見ることが出来ます。
何が良くないかというと、言うまでもないのですが農家の作物を食い荒らし、その被害は年々増加していること。
第二に冬から新緑の時期に木々の皮や新芽を食い尽くし、一山を壊滅させるほどになっています。
そうなるとそこに生きる動植物の生態系などがすべて変わってしまうのです。
地域によっては人的駆除も行っていますが焼け石に水、手をこまねいているのが現状です。

これも人間の欲望が造りだした摂理なのか。
これから地球は何処に向かっていくのでしょうね。

CANON EOS-5DMark2 EF70~200mm F4 AE