菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

3月11日のマーラー

2016年03月18日 | 音楽
入院してからというもの食事を済ませてベッドに入るのが7時過ぎで、もう9時には寝るという生活が続いています。
最もそうは長く起きていられないのが正直なところです。(最近はだいぶ良くなりましたが)
ベッドに入ってからは録画しておいたTVなどを見るのですがあまり面白みがない。
そんな時に暇だろうからと、ブルーレイを送って下さった方がいらっしゃいました。
NHKのBSプレミアムで放送された「ガウディの遺言」と「イグアスの滝」そして「3月11日のマーラー」です。
どれも素晴らしい内容で繰り返し見ました。
「ガウディの遺言」も良かったけど、特に感動したのが「3月11日のマーラー」です。
単なる音楽会の番組かと思ったのですが、指揮者と楽員にスポットをあてたドキュメンタリーでした。
3月11日とはあの忌まわしい大震災の日で、墨田トリフォニーホールで行われたマーラー 交響曲 第5番、新日フィルの演奏会でした。
チケットは完売しており、当日は1,800人の観客で埋まるはずだったホールはたったの105人。
でもその日は音楽の神様が舞い降りた奇跡の演奏だったという内容です。
音楽自体もそうですが、音楽家って実に素晴らしい。

指揮者のダニエル・ハーディングは───
音楽は苦しみの大きさを理解する助けになります。
演奏が終わり2~3分もすれば、再びもとの大きな悲しみに引き戻されます。
それでも音楽が続いている間はマーラーが、
暗闇から光が差し込む場所へと導いてくれるのです。
我々が素晴らしい演奏をしたかどうかは、どうでも良いことなんです。
大切な事は、お客様も演奏者も音楽を必要としたあのときに、
音楽を演奏できたことです。
そこに価値があったのです。

マーラー 交響曲 第5番から 最も美しい曲といわれている4楽章「アダージェット」をどうぞ。




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