桜の花には いつも不思議な魅力がある
特に今年のように 駆け足で咲き 散っていくと余計にその思いが強い
わずか1週間ほどの中で 満開となり 移り変わる
古来より 多くの歌人や俳人に歌われた ゆえんでもある
さて 東野圭吾の推理小説に 湯川という物理学者が 登場する
彼をして 次のように 語らせている
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現象を分析するには、すべての可能性を探る必要がある。
つまり、誰かがアイデアを出した場合には、とりあえずはそれを尊重しなければならない。
検証することもなく、ただ自分の考えや感覚と合わないからというだけの理由で人の意見を却下するのは、向上心のない怠け者のやることだ
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その通りだと思う
最近 日本の大学や研究機関 また国の機関で 失われつつある言葉だ
日本人は 怠け者のになりつつある
桜の花のような 短い間の変化ならば もっと真剣になるのだろうに