人生を終わるにあたって、いろいろ考えることがある。
と言っても、今すぐにということではないが。
終末医療をやっている友人がいる。
彼は、延命措置をしないという遺言を書きなさいと言う。
なぜならそれは悲劇でしかないから。
数多くの患者を診とってきた男の助言だ。
何も言わない場合、どうしても残された家族は延命措置を行うという。
特に親族がうるさいのだという。
多くのチューブを体に装着し、変化していく体を見るのは、人間の尊厳を損ねるものだ。
そう忠告してくれた。
如何に生き、如何に死すか。
人類にとって、永遠の課題と言える。
さてどうするか。
それにしても、人生を終える前にしなければならないことがたくさんあるな。
モンゴル少年の火傷も直さなければならないし、はっけん号も身受けしなければならない。
その前に、早く論文と本を完成させ、あと少しだけ人間のために働くことかな。
私にとって、生きるということはそういうことなのかもしれない。