DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

生きる(15)

2015-04-14 22:53:47 | 物語


京都というのは不思議な街だ。

何気なく歩いていると、面白い看板に出会う。

「空あり 和泉式部駐車場」と書かれている。

何となく心が魅かれるではないか。

まるで和泉式部の子孫が経営している感がある。

和泉式部は、紫式部と同時代の女流作家であり、歌人でもある。

暇で時間が空いているのなら、ここに留まってみたくなる。

グーグルで調べてみると、この地は太秦和泉式部町というらしい。

紫式部に言わせると、和泉式部は相当に男癖が悪かったようだ。

思うに、平安時代の女性は、今の時代よりはるかに奔放だったのではないのか。

だからこそ、彼女らの創作活動は機知と情念にあふれている。

そう言えば、大津にある石山寺で、紫式部は源氏物語の構想を練ったらしい。

京都から大津へ。

新緑の美しいこの地を、ぜひ訪れて欲しいものだ。

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生きる(14)

2015-04-14 01:37:51 | ButsuButsu


この世界で生きていくことは、結構大変なことだ。

Guidelines will allow ‘seamless’ defense cooperation

などどいう見出しがニュースに躍っている。

切れ目のない防衛というのは

(1)平和時

(2)周辺事態発生時

(3)紛争激化時、つまり戦争時

の3段階をスムース(seamless)に行うことを意味しているらしい。

「シームレス」と言うと聞こえがよいが、「歯止めのない」と言い換えることもできる。

そもそも日本が紛争に巻き込まれるということを想定しているのだが、過去において日本に攻めてきたことがあるのは

(1)中国の異民族(元寇)

(2)アメリカ

(3)ロシア

であって、不思議なことに過去4000年間、漢民族が日本を攻めた事実はない。

それなのに、江戸幕府に不平等条約を突きつけ、原爆で日本を完膚なきまでに叩きのめしたアメリカを頼りに集団的自衛権の下支えをするのは、何かおかしい気がする。

断っておくが、アメリカが嫌いなわけではない。

ただ彼らが使う「シームレス」という言葉の危うさが気になって仕方がないのだ。

人間関係でもそうだが、適当に壁めがあった方が、うまくやれると思うのだが。

その辺を適切に処置できる政治家が、日本にはいなくなってしまったようだ。
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