
これは円珍像である。
三井寺(園城寺)の開祖である。
唐に留学した8人の学僧(最澄・空海・常暁・円行・円仁・恵運・円珍・宗叡)の一人でもある。
入唐八家とも言うようだ。
NPO法人「びわ湖トラスト」では、私の「滋賀一番」という記事をホームページに掲載し始めた。
http://www.biwako-trust.com/kaiin/index.html
この中で福家俊彦さんが三井寺の国宝2点を紹介している。
円珍が唐で発行してもらった過所(通行手形)である。
855年に発給されたものだ。
これらは世界に現存する唯一の文書ということだ。
すごいものが三井寺にはあるものだ。
この当時、命をかけて中国へ渡り、学び、我が国へ仏教を伝えた学僧たちの息吹を感じるようだ。
長い歴史の中で、多くの教えを乞うてきた隣国である中国と、今、なぜ敵対しなければならないのだろうか。
アジアにはもっとよい付き合い方があるような気がする。
「生きる」ということは、そう言うことではないのだろうか。
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