DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

生きる(9)

2015-04-06 20:03:15 | ButsuButsu


これは円珍像である。

三井寺(園城寺)の開祖である。

唐に留学した8人の学僧(最澄・空海・常暁・円行・円仁・恵運・円珍・宗叡)の一人でもある。

入唐八家とも言うようだ。

NPO法人「びわ湖トラスト」では、私の「滋賀一番」という記事をホームページに掲載し始めた。

http://www.biwako-trust.com/kaiin/index.html

この中で福家俊彦さんが三井寺の国宝2点を紹介している。

円珍が唐で発行してもらった過所(通行手形)である。

855年に発給されたものだ。

これらは世界に現存する唯一の文書ということだ。

すごいものが三井寺にはあるものだ。

この当時、命をかけて中国へ渡り、学び、我が国へ仏教を伝えた学僧たちの息吹を感じるようだ。

長い歴史の中で、多くの教えを乞うてきた隣国である中国と、今、なぜ敵対しなければならないのだろうか。

アジアにはもっとよい付き合い方があるような気がする。

「生きる」ということは、そう言うことではないのだろうか。

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あなたの「滋賀一番」を募集しています。

mkumagai@mwc.biglobe.ne.jpまで送ってください。

オダホーさんの火傷治療カンパ、現在3万円です。

http://wwcf.blue/?page_id=41

生きる(8)

2015-04-06 00:03:48 | ButsuButsu


私の住む町では、祝祭日にはバスの運行が1時間に1本となる。

田舎かと言えば、そうでもない。

みんな車を持っているので、バスを利用しないのである。

私は2年前に車を手放した。

したがって、どこへ行くにも歩くかバスを利用する。

結果的に体重も減り、きわめて健康である。

先日乗ったバスには、他の乗客がゼロだった。

私の専用バスである。

一人で乗るには少々大きすぎる。

もったいないなと思ったりする。

絶対赤字だな。

まあ、法律で決められているので、仕方ないこともあるのだろう。

人間というのは、「生きる」うえで無駄なことを多くする。

バス会社の「こだわり」もあるのだろうか。

そう言えば、三浦しおんの「船を編む」という本の中に

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「こだわり」は、いい意味で使ってはならん言葉だぞ。

「匠のこだわりの逸品」などとと言うが、ありゃ誤用だ。

「こだわり」の本来の意味は、「拘泥すること。難癖をつけること」なんだから

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という一節がある。

「沖縄県の翁長雄志知事は、サンゴと人の命のどちらが大切だと思っているのだ」

と息巻いている著名タレントがいた。

まさに「こだわり」だ。

この人は、沖縄の人々の心がわかっていない。

終戦直前に、4分の1の人々がなくなった沖縄人にとって、豊かな海の自然は、歴史であり、存在であり、命そのものなのだ。

だから、彼らにとって、サンゴと人の命は、比較の対象とはならない。

サンゴは人の命だから。

普天間の基地を返還することと、辺野古の海を埋め立てることは、決して同じ議論ではないのだ。

もっと心を理解するところから対応して欲しいものだ。

これ以上、沖縄を犠牲にすべきではないのだろう。