久しぶりに柳が崎を訪れた。
びわ湖南湖でも最も美しい場所ではないだろうか。
特に、春先に桜の花が咲くころは格別だ。
暖かな日差しの中で、一日のんびりしたい気になる。
私はこの地で7年間勤務した。
時代の流れの速さが加速するにつれて、次第に別世界のようになってきている。
まるで世界の中の日本のようだ。
いつもアンテナを高く掲げて、世界の動静に気を配らないとまずい気がする。
帰り道の電車の中で爆睡するおじさんに、自分の姿を重ねる。
気をつけないといけない。
おじさん、靴下に穴が開いているよ。
思わず声をかけそうになる。
それぞれの生き様が問われている。