滋賀県警察本部庁舎の最上階(7階)にレストランがある。
一度、ここで琵琶湖を眺めながら昼ご飯を食べたいという願いが今日かなった。
何事も功徳は積むものである。
「あまりおいしくないですよ」という案内で席につく。
日替わり定食なのだろうか。
どこにでもあるような食堂の風景だが、窓の外に広がる景観はまさに絶景だ。
眼下に琵琶湖文化館を見下ろし、遠くに琵琶湖大橋が浮かぶ。
快晴の昼時だ。
この地は、昔、琵琶湖研究所があった場所だ。
警察本部の建設に伴って、研究所は2005年に柳が崎に移転した。
私は、ここで1983年から22年間も勤務した。
当時の建物は3階建だった。
いろいろな思い出が詰まった地で、さらなる高みから琵琶湖を見たとき、自分がたどって来た時代を感じた。
琵琶湖国際共同観測を行ったとき、はっけん号を作った時、淡探を作った時、そして沈没したファルコン号の遺体捜索をした時。
私はこの地で琵琶湖に触れ、琵琶湖を知り、琵琶湖を愛した。
やっぱりいいな、琵琶湖は。
そう思いながら、至福のひと時を過ごした。
案内をしてくれた警察の人に心から感謝したい。