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昨日、ながらの座・座を主宰している橋本敏子さんと会った。
正蔵坊という古い建屋と庭園を通して、地域の文化を守っている人だ。
この池は、神仙蓬莱の世界を模しているという。
石と樹木の配置が、独特の幽玄を醸し出している。
ここでコンサートを催したりもしているそうだ。
http://nagara-zaza.net/2015/000282.php
こういう生き方もあるのだな、と新しい出会いに感激する。
360年ほど昔に建築された坊舎らしい。
古びて広々した客間は、日なが座しているだけで楽しかろう。
この空間と琵琶湖を結びたい、というのが橋本さんの願いだ。
難しいことを言うな、と思わないではないが、ゆったりとした空間は同じなのかもしれない。
坊舎は時間の流れが止まり、湖は空間の移ろいが止まる。
急がない、そんな時空の流れが、時としてつながりを持つのかもしれない。
こんな雰囲気に心引かれる旅人に、ぜひ訪れてほしい場所が、古都大津にはある。