稽古場一つ取ったって、どんなに予約システムが充実していても、
実際に行きつくのはなかなか大変、いくつもある市民センターや
児童館の行き方を調べ、一つ一つ探して回らなければならない。
数が多いというのも考えものだ。どうしてこんなに市民センターがある…
本当にもう、京都だったら隅から隅まで解るし、迷うほど市民センターもないのに。
と言うのも、
稽古中いつかやると思っていたが、稽古場の予約を飛ばしてしまった。
今日は一回も行ったことのない、いつもよりずっと遠い稽古場へ。
やっと辿り着いた、辺鄙な町はずれの稽古場、
稽古しようと思ったら予約が入ってなかった。
しかし本番4日前………私たちに途方に暮れている時間は無い。
責任を感じ、ただただ謝るばかりの私に、
「この町じゃ何もないから、もっとにぎやかな場所に移動しましょう」
と、止まっていたバスにさっさと乗り込む大門さん。
大林さんは雨の中、自転車でバスのあと後を追う。
なんとか新しい稽古場を見つけ、一時間遅れで稽古を開始、
そしていつもどおり終了した。
別れ際、最後まで謝る私「ホント今日はごめんなさいね」。
クールに帰って行く大門さん「イエイエ。じゃ、お疲れさまでしたー」。
大林さんは「稽古場が変わったことが刺激になって、今日は充実した
稽古ができた気がする」と雨合羽を着こんでいた。
困ったことが起きたときほど、その人の性格が現れる。
頼もしい二人だ。