B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

稽古場

2008-11-13 02:31:10 | Weblog
だいたいハプニングが多い。

稽古場一つ取ったって、どんなに予約システムが充実していても、
実際に行きつくのはなかなか大変、いくつもある市民センターや
児童館の行き方を調べ、一つ一つ探して回らなければならない。
数が多いというのも考えものだ。どうしてこんなに市民センターがある…
本当にもう、京都だったら隅から隅まで解るし、迷うほど市民センターもないのに。

と言うのも、
稽古中いつかやると思っていたが、稽古場の予約を飛ばしてしまった。

今日は一回も行ったことのない、いつもよりずっと遠い稽古場へ。
やっと辿り着いた、辺鄙な町はずれの稽古場、
稽古しようと思ったら予約が入ってなかった。
しかし本番4日前………私たちに途方に暮れている時間は無い。

責任を感じ、ただただ謝るばかりの私に、
「この町じゃ何もないから、もっとにぎやかな場所に移動しましょう」
と、止まっていたバスにさっさと乗り込む大門さん。
大林さんは雨の中、自転車でバスのあと後を追う。

なんとか新しい稽古場を見つけ、一時間遅れで稽古を開始、
そしていつもどおり終了した。

別れ際、最後まで謝る私「ホント今日はごめんなさいね」。
クールに帰って行く大門さん「イエイエ。じゃ、お疲れさまでしたー」。
大林さんは「稽古場が変わったことが刺激になって、今日は充実した
稽古ができた気がする」と雨合羽を着こんでいた。

困ったことが起きたときほど、その人の性格が現れる。
頼もしい二人だ。






小道具チェック

2008-11-12 03:21:35 | Weblog
大林さんの小道具チェック中。
とにかく最低人数、そしてその大半の責任を企画者である大林さんと
私で受け持っている。
大変だけど少人数のいいところは全てに目が行き届くところだ。

選曲してきた音楽を確かめるために、
借りてきたIpodの使い方を大門さんに聞いていた。
「メニューで選曲、そして決定を押すんです。するとほら、
 音楽が流れるでしょう?」
「ああ、やっとIpodの使い方がわかりました……!」

そんな私たちの会話を聞いていた正木さんが、大林さんに話しかけていた。
「Ipodって、よくカラオケ屋さんに置いてあるやつですか?」
「……」
「……?」
「……ぜんぜん違う」
そう答えるのがやっとだった。
正木さんはどうやらカラオケ店のリモコンのことを言っているらしい。
信じられなかった、だってIpodですよ?

たまに想像を超える正木さんの面白さや、大門さん、大林さん、
それぞれの個性が少しでも舞台に出るように、最後まで稽古に励みます。


休みです。

2008-11-11 02:37:17 | Weblog

昨日に引き続き、「escafe」。
その店内。
こんなに会場ばかりをアピールしても仕方ないが、
今日は稽古が休みだったので、昨日の写真しか無いのです。

最後の稽古休み。
と言っても、それぞれやらなければならないことは多い。
音楽を決め、衣装を揃え、本番に備え英気を養う。
私はここへきて少し風邪気味。役者さんにうつさないように気をつけなくては。


escafe

2008-11-10 03:09:30 | Weblog
ここが会場となる「escafe」。
下北沢駅西口改札を右へ出て、二筋目を右に入ったところ。
駅からすぐです。
当日は限られるけど、普段はメニューも豊富で料理もおいしいし、
何と言っても店長さんがとてもいい方です。
皆さま是非、下北沢に行かれた際はお立ち寄りください。

ああ、これでは「escafe」の宣伝になってしまう。

本番を目前に、お越しいただけるという連絡が徐々に入るようになってきて嬉しい。
と、同時に行けないという連絡も。
「本当本当に行きたくて悩んだんだけど…」なんて言ってもらえると、
「来なくていいよ」もおかしいし、「悩まないで」もおかしいし、
ただそんなに言って下さる友人、お客様がいてくださって本当に嬉しいと思う。
今回、たぶん初めて見られる方たちばかりなので、そういった意味でも緊張する。
何と言うか、味方がいない感じ……そりゃ味方なんてもともといのかもしれないけど、
やっぱり今まで見てくださっていた方々にも、ご案内を出させて貰いたかった。
だから今回は急遽いろいろ変わったこともあり、一日しか公演が出来ないし、
ご案内も遅くなったけど、きっとまた見てもらえる様に頑張ろうと思う。

「また楽しみにしてる」って言ってくれる一人の人の言葉が本当に励みだ。
これじゃあまるで終わりの挨拶みたいだけど、
なんかそう思っている。

JUNO

2008-11-09 02:44:28 | Weblog

「後ろのおじさんとツーショットになるよ」と言ったけど、それでもいいと
笑ってくれた。

大門さんは少し前にヒットした映画「JUNO」のDVD、日本語吹き替え版に
参加されているそうだ。
16歳で妊娠する女の子の話。
重いテーマが軽いタッチで描かれていて、いい台詞がたくさんあって、
私も映画館で見たけど、とても面白い映画だった。
主役のエレン・ペイジがとにかくかわいい。
「何の役?」と聞くと、そのエレン・ペイジだというので驚いた。
最近DVDが出たばかりらしいので、興味のある方はぜひ借りて、
日本語吹き替えで見てみてください。
「初アテレコに必死で挑んだ」という大門さんの声が聞けます。

ああ、これでは「JUNO」の宣伝になってしまう。

今日の稽古前、いろんな話をしているうちになぜだか泣けてきて、
そんな私を見て主演の二人は「なんで?なんで?」と笑っていた。
特に大門さんは「こんな大人、初めて見ました」と驚いていた。
私だって、自分がまさかこんな大人になるとは思ってもみなかった。

その帰り道、いつもはさっさと帰ってしまうはずの大門さんが、
私をご飯に誘ってくれた。
優しい人だ。
私たちの関係と共に、芝居も少しずつ立ち上がってきた感じだ。

 


※公演会場が変わりました。
 下北沢「ESCAFE/dining」
 ご注意ください


大林さんと自転車

2008-11-08 02:11:25 | Weblog

大林さんの持ってるピンクの手提げ袋の中には、
芝居で使用する小道具が一式入っている。
毎日稽古場が変わるので、置いておくわけには行かないから
いちいち持ち運ばなければならない。
彼女はいつも仕事帰りに自宅へ寄り、このピンクの手提げを持って、
稽古場へ自転車でやってくる。

「自転車だしすぐだから」と、いとも簡単に言ってのけるが、
一時間ほどの自転車の道のりは、決してすぐではないだろう。
先日会場の下見に下北沢へいった時も、彼女は自転車でやってきた。
仕事場からは一時間半ほどの距離、でも一回家に寄ったそうで、
「考えてみたら今日一日で50キロ近く走ってた」と、笑っていた。
東京23区を自転車で制覇した時は、さすがに感慨深かったという。
「……何のために?」とは聞けなかった。

そんな彼女に、なぜ電車に乗らないの? と尋ねると
満員の人を想像するだけで気分が悪くなると、怒っていた。
雨の日は? と聞くと「カッパがある」と満足そうに見せてくれた。

いよいよ本番まで一週間。
当日は乗らないで欲しいけど、きっと彼女は自転車で下北沢に現れるだろう。
ならばせめて雨だけは……カッパ運転だけはやめて欲しい。
お客様の為にも大林さんの身の安全のためにも、当日の「晴れ」を願うばかりだ。



 ※公演会場が変わりました。 
下北沢「ESCAFE/dining」 
ご注意ください。


稽古前、本番前

2008-11-07 03:08:56 | Weblog
彼女たちが所属する劇団の円の稽古では、あまり着替えたりしないらしい。

稽古初日に、稽古場でジャージの上下着替えたのは私だけだった。
そんなスポーティーな格好で、見よう見まねで体操をしていたら
「なんで?!」と、驚かれた。
一番体を動かさないポジションの私が、一番張り切っている感じだ。
でも今までがそうだったから、今もそうしている。
それに本音を言うと、着替えの時間もアップの時間もほとんど取れない。
それくらい、一日の稽古場の使用時間は短い。

本番目前、不安を言い出したらキリがない。
誰かに相談したいが、関わってるのは最低人数。
相談する相手はいない、不安はつのるばかりだ。

そんな私の不安解消法は、心の中の弱気な気持ちに名前をつけて「叱る」ことだ。
意味がわからないかもしれないが、以前読んだ本にかいてあった方法。
いったん弱気になると、全てを悪い方に考えがちなので、
その気持ちに自分で変なニックネームを付けて、「出て行け!」と命令する。
心の中からその気持ちが出て行くまで、徹底的に追い出す。
すると、少しスッキリする。
また不安になる。また追い出す。それの繰り返し。
「バカバカしいと思われるかもしれないがこれが意外と効く」
と、その本に書いてあったとおり、バカバカしいがなかなか効果的だ。

そんな工夫をしてみたところで、効果があるのは束の間、
でも少しだけ、不安な気持ちに客観的になれる。
おかげで最近は仕事中に独り言が多くなり、同僚にギョッとされるけど。

大人になるほど、自分とうまく付き合っていかなくてはならない、
でも他人ともうまく付き合っていかなければならない…
とりあえず、本番が終わるまでは同僚に我慢してもらおう。










DM

2008-11-06 03:01:56 | Weblog
今日は稽古場が取れなくて稽古が休み。
役者さんにとってはセリフを入れるためにも
タイミングのいい休みになったかもしれないが、
私は家にいてもやることが無い。

他の仕事のこととか、今後の予定とかいろいろ考えようと思ったが、
どうも落ち着かないので、DMを書くことにした。
直前にいろいろ変わったこともあり、とにかく宣伝が間に合っていない。

そう思うと急に焦ってきて、今までのDMリストを見返してみたけど
当たり前のように関西の方ばかりだった。
もっと焦ってきて、東京でもらった名刺をいろいろ見直してみたけど、
公演に来てもらえそうな知り合いはなかなか…
なるべく創作活動に専念しようと誘いを断り、付き合いの悪い東京生活が
こんな形で裏目に出るとは…
昔から友達作りは得意じゃはなかった。

でもそうも言っておられず、とりあえず何十枚もある名刺の中から
何枚かをピックアップし住所を書く。
数は少ないけど心をこめて。

だからもし、私からダイレクトメールが届いた方がいらっしゃいましたら、
そんなことも踏まえて、
会場に足をお運びいただけましたら幸いです。



※公演会場が変わりました。
 下北沢「ESCAFE/dining」
 ご注意ください。

癒し

2008-11-05 02:20:34 | Weblog
正木佐和さん。
大学の後輩で、映像を中心に活動をされている女優さんだ。
本番三週間前に、出演者を一人増やしたいという私の突然のわがままを
わずか30秒程の電話で叶えてくれた。
こんなに出演交渉がうまく行ったことも、こんなに即決した役者さんも初めてだ。

大学時代は自由奔放で明るく元気な印象の彼女が、
元気で明るい印象はそのままで、良く気が利くかわいい女性に成長されていた。
初めて稽古に参加した時から、自分の出番以外も熱心に見学し、
自らプロンプターをかって出てくれる細やかな心遣い。
「大人になっている…」と思った。
しかし、自分の出番は出とちる。
これは本番までには何とかしてもらおう。

詳細が変わったことで混乱した事もあったが、
彼女が増えたことは、私にとっては幸運だった。
稽古場の後ろで不安になったときに彼女の笑顔があると、
とても心強いし癒される。
3人と4人は全然違うのだと気付かされた。



※公演会場が変わりました。
 下北沢「ESCAFE/dining」
 ご注意ください。

円の二人

2008-11-04 02:24:58 | Weblog
この二人は「演劇集団円」という劇団に所属する女優さんで、
左が大門真紀さん、右が大林佳奈子さん。

大門さんは、大林さんの劇団の後輩で
アニメの声優からジャズ歌手まで様々な顔を持たれている。
活発で美しいその容姿に似合う、美しいお声をされており、
おまけにしっかりした価値観と強い意志を持ち合わせ、
毎日稽古に参加する四人の女性の中で一番年下なのに、
確実に一番しっかりされている。
稽古初日、演出する私のことを時々驚いたような目で見つめられるので、
何か私が的外れなことを言ったのではないかと、気になって仕方なかったが、
今日はそれほどでもなかった。
きっとお互い緊張していただけなのだと勝手に解釈することにした。

右の大林さんは大学の同級生。
大学の卒業仮装パーティーで「スタートレックの乗組員」という
マニアックな仮装をしていた彼女と、卒業後十年以上たって
一緒にお芝居をすることになるとは、まさか思ってもみなかった。
ちなみに在学中は、互いに大柄という共通点はあったものの、
あまり親密な付き合いはなかった私たちだが、
今はいろんな意味で互いを支えあっている、と思っている。

今回はこのお二人のお話。
今のところなかなかいい感じです。
どうぞご期待ください。


※公演会場が変わりました。
 下北沢「ESCAFE/dining」
 ご注意ください。