平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

FLEE フリー

2022年06月21日 23時59分51秒 | 映画・ドラマ・アニメ
先週の土曜日、伏見ミリオン座で観た2本目の映画は、「FLEE フリー」。
この映画はアニメーションですが、現実に基いた映画です。アニメにしたのは、
本人や家族の身の危険を考えたもので、アニメにして場所や土地も現実と
変更しているところもあるとのこと。このことが既に、この映画の重い現実を
表わしていると言っても良いかもしれません。ドキュメンタリーでアニメなのは、
これまでに数本観ているので違和感はないですね。でも、こんな理由でアニメ
だったのはあったかなあ。


内容は、20年の時を経て祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年アミンの姿を
とらえたドキュメンタリー。主人公をはじめ、周辺の人々の安全を守るために
アニメーションで制作され、アカデミー賞で史上初めて国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、
長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした。また、アヌシー国際アニメーション映画祭でも
最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞している。父が当局に連行されたまま
戻ることがなかったアミンは、残された家族とともに生まれ育ったアフガニスタンから
脱出した。やがて家族とも離れ離れとなったアミンは、数年後たった1人でデンマークへと
亡命する。30代半ばとなり、研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうと
していたアミンだったが、彼には恋人にも話していない20年以上も心に抱え続けていた
秘密があった。親友である映画監督の前で、アミンは自身の過酷な半生を静かに語り始める。


なんて数奇な運命何だろうと感じざる得ない。祖国の軍事クーデターに伴い、父親が囚われの身になり、
行方も生死もわからなくなり、ロシアへ移り住むも、不法入国なので自由に外出すいるのもはばかれる。
ある意味少ないのはロシアの警察は金さえやれば、解放していくれるところだが、良し悪し。ちょうど
彼らが露アイサに居たころにロシアへマクドナルドが初進出し、セレモニーで盛り上がっているが、
実に1990年のこと。32年後にマクドナルドが撤退するとは、まさか誰も思っていなかったでしょう。
なんか歴史を感じるし。ロシアの警察とかは、この時代から今もなんも変わっていないんだなあとか思う。
ロシアからの亡命は困難を極める。コンテナの中やオンボロの船という劣悪な環境での亡命は、失敗したり
目的地に着いても体調を壊していたりと困難をばかり。アミンは2度目で、やっと亡命できた。
その亡命で、自分の過去を偽っているために、今もなお、自分の過去や家族のこと人には話さずにきていた。
自由を手に入れても、何かに怯えるように暮らさなくてはならず、愛する人にもなかなか本当のことを
いちあけられずにいた。ラストシーンで籍を入れ新居での新しい生活の始まりのシーンがあったが、彼の心が
少しでも安らかになればなあと心から思いました。




全般ランキング

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« F1カナダGP | トップ | 峠 最後のサムライ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画・ドラマ・アニメ」カテゴリの最新記事