長池公園“自然館”前で見られる「アカザ(藜)」。ヒユ科(←アカザ科)アカザ属の一年草で若葉が赤いことから名付けられている。赤い葉は成長と共に薄れていくが、この若い葉を日干ししたものが生薬の“藜(れい)”。下痢止め、健胃、強壮などの薬効がある。一年草だが草丈は2メートルにもなり、茎は太い木本状になる。葉が落ちた後、乾燥させて茎の表皮を削って磨けば“あかざの杖”が出来あがる。軽くてそこそこの耐久性があり中国では仙人の杖と言われ、七福神の寿老人、福禄寿が持っていた。水戸黄門も持っていたようだが日本全国を漫遊することはなく、せいぜい鎌倉旅行に使われたかも知れない。
図師町の谷戸の山道で見つけたサンゴのようなキノコ。全体の横幅は6~7センチで高さは3~4センチ。これはイボタケ科イボタケ属の「モミジタケ(紅葉茸)」で基部から棒状の枝をたくさん伸ばしている。