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タシロラン・1~長池公園

 長池公園外周に顔を出した「タシロラン(田代蘭)」。ラン科トラキチラン属の菌従属栄養植物で薄暗い林床に生育している。花茎は黄褐色を帯びた白色で開花期の草丈は20~50センチ。小花の長さは1センチほどで唇弁には赤い斑点がある。その名は明治39年(1906年)に田代善太郎先生が長崎県諫早市で発見したことに由来している。田代先生は東京高等師範学校で牧野富太郎博士に師事し、卒業後は福島、熊本、長崎で教職に就いた。その傍ら日本全国で2,500種にも及ぶ植物標本を集めたとのことだ。
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チダケサシ・2~開花

 小野路城址付近の野道で咲き始めた「チダケサシ(乳茸刺)」。ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で、山野のやや湿ったところに生育する。花は淡紅色で直径は5~6ミリ。5枚の花弁は長さ3ミリほどで基部が細くヘラ状になっている。雄蕊は10本で、雌蕊の花柱は2本あり2個の心皮は基部で合着している。チダケサシの茎は細くて強く、その名前は茎にキノコのチダケ(乳茸)を刺して持ち帰ったことから名付けられている。チダケは栃木県では“ちたけそば”などの郷土料理があるようだが、私はまだそのチダケを見たことが無い。
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