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ハクウンラン・1~南高尾

 南高尾“大垂水峠”から“小仏城山”に向かう登山道脇で咲いている「ハクウンラン(白雲蘭)」。ラン科ハクウンラン属の多年草で本州以南の広葉樹林の林床に生育している。草丈はせいぜい10センチで茎の上部に長さ1センチほどの数個の白い花を総状に付ける。背萼片と側萼片は淡緑色で側花弁は背萼片に密着して目立たない。その名前は、朝鮮半島の植物研究などに注力された植物学者の中井猛之進氏が朝鮮半島の白雲山で初めて見つけたことに因んでいる。
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マツムシソウ

 スイカズラ科(←マツムシソウ科)マツムシソウ属の「マツムシソウ(松虫草)」。日本の固有種で山地の草原などに生育し7~9月に直径4センチほどの薄紫色の花を咲かせる。他の方のブログで、マツムシソウの果実にはおちょこ傘のような小苞があると知り、それを観察してみた。果実は長さ4ミリほどの痩果が整然と並び熟すと少しずつ零れ落ちていく。その痩果の上部に棘状の萼片が残りそれを囲むように傘状のものがある。マツムシソウの仲間は、種子と果皮を包む萼筒の外周を更に取り囲む構造をしており、これを“小総苞”や“小苞片”と呼んでいたが、近年、新しい用語として“被萼”と呼ぶことが提唱されているようだ。
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ハグロソウ・1~小仏川

 旧甲州街道の小仏川沿いで見掛けた「ハグロソウ(葉黒草)」。キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草。宮城県以南の林内や林縁のやや日陰に生育している。花は普通は淡紅色だが写真のものは下唇が白い。上唇も白いシロバナハグロソウもあるようだが、これはハグロソウとしておこう。
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