元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
チョウジザクラ・3~南大沢3丁目
南大沢3丁目の遊歩道で見られる「チョウジザクラ(丁子桜)」。バラ科サクラ属の落葉小高木で花径はわずか14~15ミリ。花弁に比べて萼筒が長く横から見ると“丁子(クローブ)”のように見えることから名付けられている。サクラの園芸品種は分類によっては数百種類ともされるが、日本にあるサクラの野生種(基本種)はヤマザクラ、オオシマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、エドヒガン、ミヤマザクラ、カンヒザクラ(野生のカンヒザクラは石垣島の一部のみ)と本種のチョウジザクラの10種類になる。
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シロミノアオキ・4~果実
アオキ科(ガリア科)(←ミズキ科)アオキ属の「シロミノアオキ(白実青木)」。普通のアオキは緑色から赤く熟していくが本種は緑色から白く熟していく変種で高尾山で最初に発見された品種のひとつ。また普通のアオキの花は濃赤紫色になるがこのシロミノアオキの花色は淡黄緑色だった。アオキの変種に花が淡黄緑色になるアオバナアオキがあるが、アオバナアオキの果実は赤かった。つまりアオバナアオキは必ずしもシロミノアオキではないということになる。これは裏高尾のもの。
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イヌコリヤナギ・1~雄花序
長池公園“姿池”の畔で咲き始めた「イヌコリヤナギ(犬行李柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木で雌雄異株。同属のコリヤナギ(行李柳)の材は柳行李や弁当箱などに利用されているが、イヌコリヤナギの枝は曲がりが多く加工に向かないために“イヌ”の名前を付けられた。写真は雄花序で雄蕊の赤い葯が割れて中から黄色い花粉が出ている。
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バイカツツジ・2~冬芽
小山田町の谷戸の林内に生育している「バイカツツジ(梅花躑躅)」。ツツジ科ツツジ属の落葉低木で5~6月に直径2センチほどの小さな花をポツポツと咲かせる。冬芽は長さ4~5ミリで数枚の芽鱗に包まれている。全体に毛が多く若葉でも毛が目立つ。
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ハルトラノオ・1~調布市野草園
タデ科イブキトラノオ属の「ハルトラノオ(春虎の尾)」。日本固有種で福島県以西から和歌山県までの太平洋側に分布している。草丈は5~6センチで早春に茎頂に長さ2センチほどの花序を出し小さな花を咲かせる。その花穂の様子を虎の尾に見立てた命名だが、虎にしてはあまりにも小さい。花弁のように見えるものは萼片で雄蕊は8本ある。写真の花は終り掛けでかつ雨の日の撮影になったので花の構造が良くわからずに残念。これは調布市野草園のもの。
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シュンラン・2~上柚木公園
上柚木公園の雑木林で見つけた「シュンラン(春蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草で早春に10~15センチの花茎を伸ばし細い葉に隠れるように花を咲かせる。当地では清水入緑地や小山内裏公園など各所で見られるが、この雑木林では初めて見つけた。かなりの大株で花茎は10本ほど立っている。シュンランには微かな芳香がある。
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スズカカンアオイ
ウマノスズクサ科カンアオイ属の「スズカカンアオイ(鈴鹿寒葵)」。日本固有種で三重県北部~東海地方に分布している多年草。東海地方ではポピュラーな種でその名前は鈴鹿山脈地域で多く見られることに由来している。葉は卵状楕円形になり長さ6~10センチで先端は尖り基部は心形になる。やや厚みがありポツポツと雲紋がある。花期は3~5月で3個の萼裂片が長三角形になり萼筒より長く大きいのが特徴。当地では自生は無く写真は東京薬科大学“自然観察路”のもの。
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