2018年公開のアメリカ映画です。
90歳の伝説の麻薬の運び屋をモデルにして、クリント・イースウッドが主演(この時88歳)と監督をしました。
家族を顧みないで、仕事(園芸)と友達付き合い(朝鮮戦争の帰還兵の仲間に、運び屋で稼いだ金でいい格好をしていますが、前からそうだったのでしょう)ばかりをしていた主人公が、ひょんなことから麻薬の運び屋になります。
安全運転と、あまりに年を取っているために誰にも疑われないことで、組織内のNo.1の運び屋になります。
主人公の高齢者らしいマイペースぶりと、一方で年齢を感じさせない破天荒ぶり(女性関係など)は面白いのですが、改心して、孫の学資を出してやったり(これも組織から得た莫大な報酬からです)、最後に妻を看取ったりしたあたりから、陳腐化しました。
長年主人公に振り回されていて十二年以上も口をきいていなかった娘があっさり最後に彼を受け入れたり、彼を捕まえようとしている麻薬捜査官に「家族が一番大事だ」と説教するシーンなどは、興ざめさせられてしまいました。