現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

司馬遼太郎「燃えよ剣」

2023-01-29 19:52:29 | 参考文献

 1962年11月から1964年3月まで、「週刊文春」に連載された歴史小説です。

 単行本化されてベストセラーになり、何度もテレビドラマや映画や舞台になりました。

 新選組副長、土方歳三の、若いころから、函館で戦死するまでを描いています。

 ニヒルな喧嘩屋として定着している土方の人物像は、この作品で日本中に定着しました。

 いや、局長の近藤勇や薄幸の美男剣士沖田総司のイメージも、この作品で形作られました。

 ただ、描いている主人公が喧嘩屋なので仕方がないことなのですが、歴史上ではそれほど重要でない戦闘シーンの連続で、司馬遼太郎の他の作品と比べると、彼らの存在が歴史上の意義に欠けることは否めません。

 

 

 

 

 


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