第153回直木賞の受賞作です。
選評ではかなり評価が高かったのですが、読んでみたらそれほどとは思いませんでした。
台湾を中心に、日本や中国も舞台にした作品で、青春小説、恋愛小説、ミステリー、歴史小説などをひとつにまとめたようなごった煮の小説です。
1970年代の台湾の風俗や抗日戦争、国民党と共産党の内戦などがうまくちりばめてあって、スピーディに場面は展開されていくのですが、それらが作者の実体験に基づかないせいもあって、どこか上滑りな印象を受けました。
また、上記の青春小説、恋愛小説、ミステリー、歴史小説の要素も、個々には中途半端だったように思えます。
ただし、エンターテインメント作品なので、極端な設定、デフォルメされた登場人物、偶然の多用、ご都合主義なストーリー展開などは当然で、それら使って上記の様々な素材や要素を一冊にまとめあげる作者の剛腕は相当なもので、これからもヒット作品を量産していくことでしょう。
選評ではかなり評価が高かったのですが、読んでみたらそれほどとは思いませんでした。
台湾を中心に、日本や中国も舞台にした作品で、青春小説、恋愛小説、ミステリー、歴史小説などをひとつにまとめたようなごった煮の小説です。
1970年代の台湾の風俗や抗日戦争、国民党と共産党の内戦などがうまくちりばめてあって、スピーディに場面は展開されていくのですが、それらが作者の実体験に基づかないせいもあって、どこか上滑りな印象を受けました。
また、上記の青春小説、恋愛小説、ミステリー、歴史小説の要素も、個々には中途半端だったように思えます。
ただし、エンターテインメント作品なので、極端な設定、デフォルメされた登場人物、偶然の多用、ご都合主義なストーリー展開などは当然で、それら使って上記の様々な素材や要素を一冊にまとめあげる作者の剛腕は相当なもので、これからもヒット作品を量産していくことでしょう。
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講談社 |