学校の学年行事でしりとり大会をやることになった、四年生の男の子の話です。
「しりとり」を題材にしてどこまで面白くなるのかなと思って読み始めたのですが、細かいルールや攻撃と防御の作戦などがあって、読んでいてなかなか盛り上がりました。
しりとりだけでなく、辞書や動物図鑑などの面白い話題も随所に盛り込んでいるので、読者の知的好奇心が刺激されて、この本を読んだ後で実際に友達としりとりをしてみた子たちもたくさんいたことでしょう。
友だち思いで成績もよさそうな主人公だけでなく、幼なじみでとろいのでクラスで軽んじられている(主人公はいつも助けているのですが、実はそれ自体が下に見ていたのではないかと、あとで気づかされます)動物好きの男の子、でしゃばりだが正義感のある学級委員の女の子、クラス一背の高い少年サッカーチームの守護神(ゴールキーパー)の男の子、主人公のライバルの成績の良い男の子などがバランスよく配されていて、お話がラストのしりとり大会の決勝戦(一騎打ちなのでまるでボクシングのようです)までスムーズに進みます。
面白いお話なのに、その中に子ども同士の人間関係や気づきを自然な形で忍び込ませているのは、作者の腕前でしょう。
「しりとり」を題材にしてどこまで面白くなるのかなと思って読み始めたのですが、細かいルールや攻撃と防御の作戦などがあって、読んでいてなかなか盛り上がりました。
しりとりだけでなく、辞書や動物図鑑などの面白い話題も随所に盛り込んでいるので、読者の知的好奇心が刺激されて、この本を読んだ後で実際に友達としりとりをしてみた子たちもたくさんいたことでしょう。
友だち思いで成績もよさそうな主人公だけでなく、幼なじみでとろいのでクラスで軽んじられている(主人公はいつも助けているのですが、実はそれ自体が下に見ていたのではないかと、あとで気づかされます)動物好きの男の子、でしゃばりだが正義感のある学級委員の女の子、クラス一背の高い少年サッカーチームの守護神(ゴールキーパー)の男の子、主人公のライバルの成績の良い男の子などがバランスよく配されていて、お話がラストのしりとり大会の決勝戦(一騎打ちなのでまるでボクシングのようです)までスムーズに進みます。
面白いお話なのに、その中に子ども同士の人間関係や気づきを自然な形で忍び込ませているのは、作者の腕前でしょう。
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