2012年12月15日に大妻女子大学で行われた宮沢賢治と四季派の詩人たちをめぐっての、宮沢賢治学会イーハトーブセンターと四季派学会との合同研究会です。
1930年代という時代の中で、宮沢賢治が四季派の詩人たちにはどう受け止められたかなどをテーマにした講演、研究発表でした。
研究発表は以下の通りでした。
・平澤信一「『風の又三郎』の新しい課題」
・吉田恵理「中原中也と富永太郎における『春と修羅』の問題
・名木橋忠大「立原道造と宮沢賢治 -われもまたアルカディアに-」
講演は、北川透『異界からの声をめぐって― ―宮沢賢治と「四季」派の詩』でした。
最初の研究発表を除くと、四季派学会の人たちによる発表や講演なので、普段の宮沢賢治学会とかなり毛色が違っていました。
まず、いろいろな詩が引用されるのですが、その時発表者が詩を朗読するのです。
おそらく彼らは詩の朗読に慣れているのでしょう。
みんな大変上手なのに驚かされました。
次に、先行研究の引用が非常に多かったです。
これは、研究対象が狭い分野に集中しているので、どうしても先行研究を紹介して、その上に自分の考察を積み上げる形にならざるを得ないためだと思われました。
そのあたりは、宮沢賢治学会と共通しているようです。
一方、日本児童文学学会の場合は、研究対象が非常に広いので、独自の分野を開拓できる余地が広いと思われます。
その分、今回の聴衆(特に四季派学会の人たち)は発表内容について熟知しているようで、質疑の時に活発な意見交換がみられました。
1930年代という時代の中で、宮沢賢治が四季派の詩人たちにはどう受け止められたかなどをテーマにした講演、研究発表でした。
研究発表は以下の通りでした。
・平澤信一「『風の又三郎』の新しい課題」
・吉田恵理「中原中也と富永太郎における『春と修羅』の問題
・名木橋忠大「立原道造と宮沢賢治 -われもまたアルカディアに-」
講演は、北川透『異界からの声をめぐって― ―宮沢賢治と「四季」派の詩』でした。
最初の研究発表を除くと、四季派学会の人たちによる発表や講演なので、普段の宮沢賢治学会とかなり毛色が違っていました。
まず、いろいろな詩が引用されるのですが、その時発表者が詩を朗読するのです。
おそらく彼らは詩の朗読に慣れているのでしょう。
みんな大変上手なのに驚かされました。
次に、先行研究の引用が非常に多かったです。
これは、研究対象が狭い分野に集中しているので、どうしても先行研究を紹介して、その上に自分の考察を積み上げる形にならざるを得ないためだと思われました。
そのあたりは、宮沢賢治学会と共通しているようです。
一方、日本児童文学学会の場合は、研究対象が非常に広いので、独自の分野を開拓できる余地が広いと思われます。
その分、今回の聴衆(特に四季派学会の人たち)は発表内容について熟知しているようで、質疑の時に活発な意見交換がみられました。
宮沢賢治―驚異の想像力 その源泉と多様性 | |
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朝文社 |